ボクが大好きな映画の一つ「ルパン三世 カリオストロの城」を以前見ていた時の話なのです。
何度見ても、エンディング直前に、銭形警部がクラリスに言ったあのセリフは、ボクに限らず多くの人の心を掴んだのではないでしょうか?
もし「見てないよ」という方は、ぜひとも最初から見ていただきたいのです。
今回は、あなたが銭形警部に逮捕されてしまうくらい強力な人間関係構築法のひとつ。
「共感力」というものについて解説していこうと思います。
とはいえ、共感そのものについて話し出せば長くなるので、今回はエッセンスだけを取り除いてお話しますが、正しく共感を使いこなせば、人間相手であればほぼ間違いなく、たらし込むことが可能です。
それくらい強力なコミュニケーション能力のひとつ共感なのですが、使い方にも注意が必要です。
というのも似たような技術に「同調」というものがあるのですが、共感と同調を間違って使用したり
混同したりすると人をたらし込むどころか、なかなかめんどくさいことになってしまいます。
そして日常を振り返ってみると、共感と同調を取り違えながら、使用してえらいことになってる人が非常に多く目も当てられない場面に出くわすこともよくあります。
なのでこの場を借りて正しい共感の方法を解説していこうと強く思ったわけです。
人間関係を制するコミュニケーションテクニックでも、共感力の重要性についてお話させていただきましたが、共感力を制する者は人間関係を制するといってもいいでしょう。
それくらい大事は話なので、ぜひ最後までついてきてください。
それでは行きましょう。
「共感力」の正しい使い方とは
例えば、あなたが相手の話を聞いているとき、うなずいたり、あいづちを打ったりしますよね。
このように「共感」の意を示すと、相手は話しやすくなります。
しかし、「共感」と「同調」は違います。
これがわかっていないと、ほぼ確実に相手を不快にさせてしまいます。
ちなみに、同調とは「調子が同じであること。同じ調子」「他に調子を合わせると」いう意味合いで使われます。
たとえば、職場の飲み会で、上司が奥さんの愚痴を言っていたとします
そこで「その奥さん最悪ですね」と言ってしまうのは「同調」上司を気遣って調子を合わせていたはずなのに上司は身内をけなされたように感じ激怒するでしょう。
「お前に俺の嫁の何がわかるんだ」と、こんな時、上司にさりげなく「共感」の気持ちを見せるのであれば「それは厳しいですよね」と上司の感情を代弁する方がベターです。
単に相手に同調することが「共感」ではないという事を頭に刷り込んでおいてください。
また「共感」ができる人ほど、ちょっとした会話のなかにも、相手が欲しい言葉をかけることができたり、相手が言葉にできない思いをさりげなく伝えるなど、相手への配慮が自然と出来てしまいます。
なぜなら相手の感情が手に取るようにわかるから相手がどうして欲しいのかを先に読んで適切な行動を取ることができるわけです。
しかしこれが同調だと、ただ相手の言葉だけを間に受けてしまい、相手の本当の気持ちや、してほしい事がわからなくなってしまうんですね。
「なんか難しそうだなあ」と思われるかもしれませんが、これは特別な人だけができることではなく、心がけ次第で誰にでもできることです。
何を隠そうボク自身が、その昔、同調しては相手をムカつかせ、色々痛い目に遭い続けてきました(笑)
なので、誰よりも、どこに気をつければいいかというポイントは、身を持って経験済みです。
コツは相手の言葉ではなく、感情や行動に注目してください。
例えば、気になるあの子が「上司との関係」に悩んでいたとします
上司の言う事には忠実だし、サービス残業を省みず毎日夜遅くまで働いている。
それでも正当に評価されない。
むしろ業務の揚げ足をとられて小言やグチをネチネチといつまでもそんな状況にウンザリしています。
ここで、「俺の話の方が大変だぞ」とか、自分の話をかぶせる奴がいますが、ソレは論外、ただのバカです。
ここで、相手の女の子が本当に共感してもらいたいのは、別に上司の事でも、会社の事でもないという事実に気付かないといけません。
残業とか上司との関係といった「事象」そのものではなくて「こんなに頑張っているのに評価してもらえない。誰かわかってよ…」と心の中で泣いているということです。
だから、ボクたちは、感情そのものにフォーカスして、共感する必要があるんです。
例え相手の言ってる事がわからなくとも、「今、向こうはどういう気持ちなのか」を察し、相手の気持ちと自分の気持ちをすり合わせていくのです。
もしも、あなたが学生さんで「会社の上司から理不尽な仕打ちを受けた」という経験をしたことがなくても、部活のムカつく先輩に理不尽なシゴキを受けたり、勉強で一生懸命頑張ったのに親や先生から評価されず、「悔しかった」経験はあるはずです。
授業中は積極的に発表し、テストでも90点台を常にマークしていたのに、なぜか通知表の成績が3で凄く悔しい思いをした・・・とか「あの時は5がほしかったなあ」とか、せめて親には「お前が毎日勉強しているのは見てたしわかっている」っていってほしかったなぁみたいな話をしてみてもいいと思います。
ちなみに「カリオストロの城」では
囚われの身となったクラリスをルパンが救い出すために白に潜入し、出会う場面で「私の獲物は悪い魔法使いが高い塔の天辺にしまい込んだ宝物。どうかこの泥棒めに盗まれてやって下さい」「金庫に閉じ込められた宝石たちを救いだし、無理やり花嫁にされようとしている女の子は緑の野に放してあげる。これみんな、泥棒の仕事なんです。あぁ何てことだ・・その女の子は、悪い魔法使いの力は信じるのに、泥棒の力は信じようとしなかった・・・」「少女が信じるなら泥棒は、空を飛ぶことだって、湖の水を飲み干すことだってできるのに・・・」と歯が浮きそうなセリフを惜しげもなく放ちますが、実はクラリスの孤独や不安という感情を浮き彫りにしながら、見返りなしに、お互いのメリットを共有した上で責任は全てオレがとるというモテる男の要素が詰まっています。
そして、リスクを犯してまで、自分を助けてくれるというルパンの男気に心打たれながらも
「ありがとう。とてもうれしい。でもあなたは、カリオストロ家の恐ろしさをご存じないのです。
どうかこのまま帰って」とルパンの身を案じて冷たくあしらう。
クラリスの気遣い
このルパンとクラリスが、互いの感情にフォーカスするシーンがあったことにより、冒頭で紹介した銭形のシーンが活きると個人的には感じます。
いかがでしたでしょうか?
ぜひ人たらしを目指すのであれば、ルパンや銭形、そしてクラリスのような相手の感情にフォーカスした上で見返りなしにリスクを引き受けられる男女になっていきましょう。
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それでは、今日はこのへんで。
最後までごらん頂きありがとうございました。
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