差別と区別の違いをいろいろ考えてみたら、面白い答えにたどり着いたのと同時に世界観が広がった話

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今日は、大阪の本町で打ち合わせをしてきました。

帰り道、どうしても気になっていたお店があって入ったんですよね。

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白銀亭 (本町/カレー)
★★★☆☆3.72 ■予算(夜):~¥999

噂通り、めちゃくちゃ美味しかったですね。

これは並んで食べる価値があるお店です。

IMG 8401 - 差別と区別の違いをいろいろ考えてみたら、面白い答えにたどり着いたのと同時に世界観が広がった話
https://tabelog.com/osaka/A2701/A270106/27012545/

先日、こんな記事を書きました。

https://koichan8888.com/archives/6644

ふと、書いていて思った問題がありました。

問題:差別と区別の違いは?

「このアトラクション、身長制限があるの?僕乗れないんだけど。差別だ!」

「18歳未満の人に投票権はないの?僕は日本をよくしたいって思ってるのに。そんなの差別だ!」

「女性専用車両はあるのになぜ男性専用車両はないの?差別だ!」

「日本って平等の国なんですよね?でもなんで女性トイレって女性しか入れないの?男も入れなきゃ、平等じゃないじゃん!」(そんな人はいないか…)

こんなとき、こういう返し方があります。

「それは、差別じゃなくて、区別なのでは…」

「では、差別と区別の違いを説明してみてください」

「…」

あれ、差別と区別の違いってなんだっけ?

どこからが差別で、どこまでが区別なんだっけ?

改めて考えてみると、よくわからなくないですか?

あなたは、ちゃんと説明できますか?

解答:差別と区別の違いは?

では、正解を言いましょう。正解は…

差別:けじめをつけること。差をつけて区別すること。ちがい。現代において、あるものを、正当な理由なしに、他よりも低く扱うこと。

引用元:https://kotobank.jp/word/差別-169844

区別:ある事物を違いや種類によって分けること。また、その違い。

引用元:https://kotobank.jp/word/区別-169844

っていう答えは冗談です。

いや冗談というか、辞書に載っているから本当の答えではあります。

実は「差別」と「区別」が何かと聞かれたらこれが答えです。

でも皆さんは、こんな答えは聞き飽きたんじゃないですか?

あるいは、「女子トイレに入れなくて不利益をこうむってるぞ!これは特定の人々に対して不利益・不平等な扱い(大辞林より)をしてるってことじゃないのか!差別だろ!」って思ったから、このページにたどり着いたんじゃないですか?

あくまでも、内容は例えばの話ですけど…

さて、そういう人のために、ボクなりの答えを出しましょう!

ボクなりにいろいろ考えて出した答えはこうなった

この答えでは、『差別』と『区別』は上の辞書の定義とは違うものとします。

ここでは、『差別』と『区別』は同じようなものだと考えて、まとめて『差(区)別』と表記します。

ただし、単に『差別』『区別』と書いたときは『差別』は「嫌なもの」、『区別』は「嫌ではないもの」とラフにとらえてください。

決して本物の「差別」「区別」を指しているわけではないので注意してください。

さて、僕の答えは、実は「区別」は全部(ほとんど)『差別』なんです。

もちろん本物の「差別」だと言っているわけではありません。

例えば、18歳未満に投票権がない例だと、政治にめちゃくちゃ関心がある18歳未満の人にとっては、投票権がもらえないのは嫌なこと=『差別』です。

しかし、それでいいのです。

なぜなら、子供が大勢政治に参加するようになったら政治がめちゃくちゃになる可能性があります。

それを防ぐために、『差別』=『区別』をしているのです。

子供に選挙権を与えられないので『差(区)別』をすると、デメリットがあります。

その一方で、安心して政治ができるというメリットもあります。

そのデメリットとメリットを比べて、デメリットを飲み込んででも、メリットをした方がいいと判断されたから、その『差(区)別』はされているのです。

逆に、「子供に政治に参加させることで子供の意見を取り入れられるというメリット」は「政治が不安定になるというデメリット」に比べると小さいと判断されたから『差(区)別』されている、という風に考えることもできます。

もっとわかりやすい例

もっと、わかりやすい例をひとつ紹介しましょう。

犯罪を犯した人は、刑務所に送られます。

刑務所では、外に出ることもできず、毎日労働をさせられて、家族とは面会室を通してしか会うことができません。

これはどんな人にとっても、嫌なこと=『差別』です。

しかし、そうさせることで、犯罪者を更生させたり、犯罪者を野放しにさせないでおけるというメリットがあります。

メリット(犯罪者を更生できる)とデメリット(犯罪者を『差別』することになる)を比べて、デメリットを飲み込んででも、メリットの方が勝っていると判断されたからこそ、犯罪者を刑務所に送ることは認められているのです。

メリットがデメリットより勝っていると判断するのは誰なのか?

では、メリットがデメリットより勝っているかどうかを、判断するのは誰でしょう?

それは、日本では、ほとんどの場合「日本人」になります。

例えば、先ほどの刑務所の例では「日本人全員の総意」「犯罪者は刑務所に入れた方がいい。その結果、犯罪者の自由が奪われることになるけれど、それは仕方ないよね」と判断したから、犯罪者を牢屋に入れているのです。

もし、「いやそんなことしなくていいよ」っていう人が増えたら、もしかしたら犯罪者は牢屋に入らなくていいのが普通になるかもしれません。

※ただし、道徳の決まり方はこれとは別問題です。

まとめてみるとこんな感じになってきます

  • 区別は、全部(ほとんど)差別であることが多い。
    本物の「差別」と言っているわけではない。
  • 『差別=区別』をしたときのデメリットとメリットを比べて、デメリットを飲み込んででも、メリットをした方がいいと判断されたとき、『差別=区別』はなされる。

実は、今回の話はもっと本質に近い答えを言うと「皆が差別と判断すれば差別になり、皆が区別と判断すれば区別になる」が答えになります。

そう言う結論になる過程は説明しませんが、次から紹介する記事を見ればなんとなくわかるのではないかなと思います。

世界の解き方(解法論)の本質と「全ては必然に帰する」

「言語ゲーム」をめっちゃ分かりやすく解説してみる

さて、明日もがんばりますか。

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