アイディアのつくり方という本から学んだことをヒントにしていろいろ考えてみたら面白くなった

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この本は、初版が1940年に出版されているとても勉強になる本です

この本は題名の通り、アイディアの作り方について言及したものです。

しかし、具体的なやり方の内容ではなくて、主に、アイディアの作成プロセスはどのような段階があるか?ということについて書かれています。

ですので、具体的な方法ではなく、アイディアの作成を概念的に理解したい人やアイディアを生み出したいけど、全く考える道筋が見つけられない時などに有効です。

アイディアを思いつくための方向性を示すためという位置付けで、読むなら非常に価値があると思います。

以下では、簡単に要約を書いていきたいと思います。

この「アイディアのつくり方」の小タイトルは、この本において重要な部分を反映していると考えています。

基本的に、小タイトルに基づいて作成していますが、私の解釈を付け足すこともしています。

ここからは、この本における理論を説明して、次に方法を話していきます。

アイディアの原理

アイディアの理論としては、一般知識と特殊知識・アイディアの組み合わせという考え方があります。以下では一般知識と特殊知識、アイディアの組み合わせについて詳しく説明していきます。

一般的知識と特殊知識

一般的知識とは、世の中に普及しているという意味ではなくて、普通といった意味になります。つまり、普段の生活での知識を指します。

一方、特殊知識とは、普段の生活ではあまり必要とされない、専門的な知識のことを指します、つまり、学術的な知識や技術的な知識のことを指します。

既存の要素の新しい組み合わせ

アイディアとは既存の要素の新しい組み合わせであるということです。

さらに、具体的にいうと、一般的知識と特殊知識を組み合わせることでアイディアはできるとも言えます。

以上の2つの原理をもとに、以下ではアイディアが生み出されるプロセスを書いていきます。

アイディアは5つの段階を踏んで生成される

アイディアは以下のプロセスを踏みます。

①情報収集→②解釈→③組み合わせ→④生まれる→⑤適用

このプロセスを一つひとつ見ていきましょう。

①情報収集

これがすべてのアイディアにおいて基礎的な機能を果たします。

なんでもかんでも情報収集をするわけではなく、

先に、自分が何の問題を持っていて、どのような情報を収集する必要があるかを考えてから情報を収集する必要があります。

多くの場合、アイディアを出す以前に、ここで挫折します。

そのため、しっかりと問題が具体的に何であるかを決め、どんな情報が必要かを知る必要があります。でないとどこまで情報を収集すればいいのか自分で判断ができません。

②情報の解釈

次に、集めた情報を整理したり、解釈をしたりします。

繰り返し読んだりして、情報を整理することで問題の本質が見えたり、解釈を加えることで自分なりの理解ができるようになります。

③組み合わせ

次に整理した知識や問題などを再解釈したり、組み合わせたりしながら、アイディアが生まれるかもしれないと信じながら繰り返します。

もうこれ以上やっても何もでないということころまで追求します。

それから、その問題は寝かせましょう。

さらに、音楽や映画や散歩など自分のアイディアを刺激しそうなことをしましょう。

④生まれる

すると、急に、思いもかけない時にアイディアが生まれます。

アイディアを生もう生もう!緊張している時ではなく、その緊張を忘れて、リラックスしている時にアイディアが生まれるだろう。

⑤適用させる

最後は、思いついたアイディアを現実の世界にどのように適用させ、展開させるかを考えなくてはいけません。

そして、アイディアを理解ある人に話すことでポジティブな批判が受けれるでしょう。

また、良いアイディアであるなら、周りの人たちがそのアイディアに協力してくれるでしょう。

以上が「アイディアのつくり方」の要約です。

この内容は一度、私のフィルターを通しているので、もとの情報を知りたい方はぜひ自分で「アイディアのつくり方」を購入して読んでみてください。

ここまで読んでの感想をまとめてみました

ここまで、読んでみて、自分なりに考えをまとめてみました。

アイディアのつくり方と題名であるが、内容はアイディアの生成過程と言える

アイディアのつくり方という題名の割に、実際の内容はアイディアの生成過程を説明している。

また、①から③のプロセスにおいて具体的な方法として掲示されているのはカードに知識を記載していくという方法である。

そして、カードを組み合わせながら新しい組み合わせを見出していくと言うものである。

しかし、①の情報収集がアイディアを作成する上でもっとも基本的な部分であると言っている割には、情報を収集するためのやり方についてあまり述べられていないように感じる。

情報を読むことができる人が大半ではあると思うが、どのように読むかが重要なのではないか?と疑問が出る。

⑤プロセスについて具体的な方法は示されていない

最後の関門として、アイディアをどのように具体化し、展開していくかという方法があまりにも少ないように感じる。どの過程も大事だと思うが、どの過程も大事であるなら、最後までやり方を示す必要があるのではないか?という疑問が出る。

アイディアは既存の要素の新しい組み合わせ 

引用:p28

この考え方には賛成するが、既存の要素の新しい組み合わせであれば、単純に既存の要素つまり知識を増やせば、それに伴ってアイディアも増えることになると思う。

しかし、現実にはそんなことはない。勉強はすごいのにアイディアを出して欲しいとなると全然でないという人はいる。だから、このセンテンスに引っ張られて、知識を単純に増やせば、アイディアが増えると考えることには注意が必要である。

実際は、本の中でも言及されているが、

この修練は、資料が豊かに貯蔵されて素早く事物の関連性を発見し、非常に早くアイディアを作り出しうる心を生み出すものである 

引用:p60

と書かれている。

知識を蓄えるだけではなく、ある知識とある知識の関連性の発見こそが新しいアイディアの発見につながることを示しているのではないかと考えられる。

そして、アイディアのプロセスを意識しながらアイディアを作成することで、アイディア作成の再現性が高められるはずである。

しかし、そのためにはもっと詳しくやり方について研究する必要がある。

言葉自体がアイディアである 

引用:p61

これは人が言葉を使って考えることに気づくと非常にわかりやすい。

もちろん、単純なアイディアであればイメージをして絵や仮想することができると思うが、情報収集をして複雑な知的活動をしなければいけないとなると、単純な想像力だけでは、太刀打ちができないのです。

だから、言葉を増やしたりすること自体がまた、知識を増やすことでもあります。

そして、言葉と言葉の関係性を見つけ出すこと自体もまた、アイディアを生み出すことになると考えられます。

まとめてみました

先に、ここまで書いた内容は、完全に本の内容と一致するものではありません。

ボクなりに、解釈した結果をこのブログに書いています。

ボク自身が、数年前にこの本を手にし、読んだことがあるのですが、当時は、当たり前のことを言っているだけだと感じ、あんまり印象に残っていませんでした。

しかし、最近、再度この本を手にする機会に巡り会いました。

ボクは現在のような高度な情報社会で、知的な活動をするためにはどうすればいいのかを模索している時期でもあります。

どうしたものかと考えている中、ふとネットで検索をしているとこの本がヒットしました。

初めてこの本を手にしてから再度この本に出会うまでに、様々なことを学び、経験してきました。しかし、経験や技術的な知識などにとらわれて、基本的なことを忘れている状態でした。

日々の忙しさなどに忙殺され、新しいアイディアを生むためにはどうすればいいのか?と言う基本的なことを忘れてしまっていたのです。

正確には、自然とこの本に書いてある方法は身についていたのかもしれませんが、このプロセスを思い出すことで、自分の気持ちを落ち着かせることができました。

また、このように何度も読もうと思う本は、物事の原理などに迫ったものが多いからだと思います。

今後もこのようないい本は、ぜひ紹介していこうと思います。

さて、明日もがんばりますか。

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