嫌いな人のために、労力を使ったり、排除されるリスクを負うなんて馬鹿らしいことかもしれない

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さて、今日も名古屋に来ています。

とある海外事情の立ち上げの打ち合わせです。

昼間から名古屋のど真ん中は人がたくさんいるわけです。

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さて、人生を生きている上で誰でも、嫌いな人っていうのはいると思います。

でも、この嫌いな人とも共存しないといけないのが現実です。

嫌いな人ができる過程って、実際には、こんな感じではないでしょうか?

第一印象で好き嫌いは、ほぼ決まっている

第一印象は、自分の中での、その人に対する好き嫌いに大きく影響します。

  • メラビアンの法則(話の内容よりも、口調や話すスピードなどの聴覚情報や、見た目などの視覚情報が優先されるという俗流解釈が有名です)
  • 初頭効果(初めて相手を見た瞬間から数秒程度の時間で相手の印象を決定し、その印象を長く持ち続ける傾向にある)
  • ハロー効果(その人が持つ特性に引きずられ、他の特性についての評価にバイアスがかかること。例えは初めにさわやかな笑顔であいさつされ、好印象を持つと、実際にどうかわからなくても、その人に対して良い評価を与えやすいということ)

上記のような社会心理学の分野の理論を紹介して、就職活動の面接対策セミナー等でも第一印象が大事などと解説しているものもよく見られます。

人は、第一印象を持たずに人と関わるということはできません。

なぜなら、その第一印象をもとに当面の関わり方を決定しているからです。

例えば、人が良さそうだという第一印象を持てば、積極的かつ好意的に関わろうとしますし、怖そうとか、合わなさそうという第一印象を持てば、そこまで積極的に関わらないでしょうし、自分が嫌な思いをしないよう警戒して関わることでしょう。

この第一印象で決定した関わり方は、後のお互いの関係性にも影響します。

こちらが好意的に関われば、相手も好意的に関わってくれる可能性が高いですし、お互いに良い関係性が築けることでしょう。

反対に、こちらが警戒して関われば、相手もそこまで積極的には関わってこない可能性が高いですし、相手に悪印象を与える可能性もあります。当然、お互いの関係性がそこまで良いものにはならない可能性のほうが高いです。

つまり、第一印象で好感を持った相手とは、その後も良い関係が築ける可能性が高く、好きな人となる見込みが高いのです。

反対に第一印象で、悪感を持った相手とは、その後も良い関係を築ける可能性は低く、嫌いな人となる場合が多いのです。

もちろん、第一印象で好き嫌いの全てが決定するわけではありませんが、第一印象により、その後の相手との関わり方も決定しますので、第一印象が好き嫌いに与える影響は大きいといえます。

第一印象に基づくレッテルを貼ることで、相手はその役割を演じる

以前「人は相互にレッテルを貼りあい、貼られたレッテルに基づく役割を演じあいながら生きている」ということについて書きました。

https://koichan8888.com/archives/4940

人は、良いものでも悪いものでも、貼られたレッテルに基づく役割を演じがちです。

そのため、例えば「怖そう」という第一印象を持った場合、同時に相手に「怖そうな人」というレッテルを貼ったことになります。

そうすると、相手はあなたに対して「怖そうな人」を演じてしまいがちなのです。

また、あなた自身が”怖そうな人”というバイアスを持っていますから、相手の言動を”怖そうな人”という基準で見てしまいがちです。同じ言動でも、好感を持ってみる場合と、”怖そうな人”という基準を持ってみる場合では、捉え方が異なります。”やっぱり怖い人だったんだ”という風に見てしまいがちになります。

このようにしてあなたの中の嫌いな人が出来上がります。

嫌いな人との共存方法

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感情を抑える

嫌いな人というのは、あなたが作り上げた感情です。

嫌いな人というレッテルを貼っていますので、嫌いな人が何をしていても、ネガティブに捉えてしまい、ネガティブな感情が生まれます。

このネガティブな感情をコントロールし抑えることが重要です。

ネガティブな感情を表出すれば、嫌いな人はそれを受け取って、ますます、あなたの嫌いな人を演じるようになります。

また、あなたは、あなたのことを嫌っている人に好意を向けることができるでしょうか?

できない人がほとんどだと思います。

ネガティブな感情を表出すれば、嫌っている人はあなたに悪意を向け、あなたを嫌います。

そうすると、あなたは嫌いな人がますます嫌いになるでしょう。

悪意を向け合い、関係性が悪化する悪循環が生まれ、結果的にストレスが増大することになるので、ストレスを抑えるためにも、感情を表出して関係性の悪化を防ぐことが重要です。そのため、嫌いという感情はできるだけ自分の中に抑えておく必要があります。

接触はできるだけ避けるが、必要以上に回避しない

ネガティブな感情が想起され、それが相手に伝わるリスクを避けるためにも、接触は極力避けるほうが無難です。

ただし、接触を回避しすぎると、それにより、相手にあなたが嫌っているということが伝わる可能性もあります。

相手に嫌っていることが伝わると、相手もあなたを嫌い、関係性悪化の悪循環に陥る可能性がありますので、あからさまに接触を回避するのは避けましょう

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嫌いな人を周囲の人に教えない

嫌いな人を、少しでも嫌いな人と関りがある周囲の人に教えてはいけません。

悪い評価を言うなんてもってのほかです。

嫌いな人を周囲の人に話せば、必ず本人にあなたが嫌っていることが伝わります。

そうすると、関係性悪化の悪循環に陥り、ストレスが増大してしまいます。

周囲の人が、あなたと同じ人を嫌っている場合でも同じです。

下手をするとあなたが、嫌って悪口を言っている主犯にされてしまいます。

嫌いな人ほど尊重する心がけをもつ

別に嫌いな人の良いところ探す必要も、嫌いな人を好きになる努力も必要ありません。

嫌いな人は、何をやっても嫌いな人です。

ただし、自分は”あの人が嫌いだ”という感情を持っていることを十分認識してください。

決して、嫌いという感情を、仕事ができないなどといった評価に置き換えて、嫌いという感情を持っていることをごまかしてはいけません。

その上で、できるだけ無感情に、感情をフラットに保つようにして、嫌いな人を尊重する心がけを持ってみると面白いかもしれません。

嫌いな人の言動は、どのようなものであっても、否定的に捉えがちです。

尊重するくらいの気持ちを持っても、否定的に捉えていることと思います。

否定的に捉えていると、あなたが嫌っていることをが伝わってしまいます。

臭い物には蓋をする

つまり、嫌いだという感情は、嫌っている人には伝わらないようにひた隠すようにすることが最も重要なのです。

嫌っているということが相手に伝われば、相手もあなたのことを嫌い、悪意を向けてくるようになります。

そうなると、嫌いな人との間接的、精神的な接触が増えることになりストレスが増大します。

臭い物には蓋をして、できるだけ臭わないようにするほうがストレスは少なくて済みます。

嫌いな人との共存には、多少なりの我慢が必要

結局、嫌いな人と共存するには我慢が必要なのです。

嫌いな人を排除したいのなら、排除するように動くのも一つの方法かもしれませんが、それなりに労力も必要でしょうし、必ず排除できるとも限りません。

逆にあなたが排除されてしまうリスクもあります。

嫌いな人のために、労力を使ったり、排除されるリスクを負うなんて馬鹿らしいことだと思います。

我慢すれば、我慢しない場合に比べ、多少なりともストレスは少なくて済みますので、嫌いな人のために、わざわざ自分のエネルギーを使う必要はないのではないでしょうか?

そんなことを考えてしまった、今回の打ち合わせ。

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それでは、新幹線ホームできしめんでも食べて帰ります。

さて、明日もがんばりますか。

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