最近、奥さんにプレゼンをする機会に恵まれています。
しかも、仕事の話だったり、旅行の計画だったり、お友達との会食のことだったり…
だから、参加者や、友達や、知り合いから、こんなことを聴かれます。
「どうしたら、そんなふうに、自信をもっていい切れることができますか?」とか。
「どうして、そんなに美味しいお店に出会える方法が知りたいです!!」とか。
「準備してる段階で、もう不安になってるんです。なんとかなりませんか?」とか。
この記事では、そんな課題を抱えているひとに、具体的な解決策を提案してみたいと思います。
はじめに、こんな場面を想像してみたら、いかがでしょうか?
たとえばですが・・・
「ボクは、自信があります。」
こうやって言っているひとがいます。
そこで、ボクは、ついつい言ってしまうんですよね。
「あなたの自信を、いま、ここで、わたしに見せてください!」
こういう感じでお願いしたら、そのひとは何を見せてくれるでしょうか?
あるいは、
「このひと、自信をもってプレゼンするなよなぁ… 」
「マジですごいな!!!」
こう思える人の、どんなところに自信を感じますでしょうか?
「自信」は実際に存在するモノではないんです。
ですので、ポケットから取り出して「これですよ、これが、自信です。」というようには、見せることができません。
むしろ、こう考えられるのではないでしょうか?
- 立ち方や姿勢
- 声の出し方。大きさや声のトーン、緩急のつけかた
- ジェスチャーやボディランゲージの大きさ
- アイコンタクトをしっかりと取っているか
- 顔の表情。硬くないか、表情と内容が一致しているか
- 質疑応答。間をとったり、適切な速度で回答を返しているか
といった、いくつかの行動パターンに、ボクたちは「自信」というラベルを貼っているのではないでしょうか?
だから「自信」という、存在しないものを追いかけるのではなく、自信を構成する要素である、行動が適切にとれるようにした方がいい
だから、自信をつけるために、最短の行動は、次の通りではないかと考えます。
まず、何度も練習をすることです。
- 「プレゼンうまいね」と言われるようになった今でも、わたしは練習を必ずしています。スライドだけつくって、話すのは本番がはじめて、なんて、不安になって当然です。重要なプレゼンなら、ビデオ録画してください。ビデオを見て、行動を修正しましょう。
内容
- プレゼンの内容を推敲して、自分が「そうだ」と思えるもの話す自分自身が同意できる内容になっているかどうかです。自分が納得していないことを「自信をもってプレゼン」できたら、それはどっちかというと、プレゼンの才能ではなく、詐欺師の才能です(笑)
個別具体的な、技術の習得・練習
- 立ち方、姿勢、ボディランゲージ、アイコンタクトなど、スキル(=洗練された行動)として身につけられるものは、ひとつずつ身につけていきましょう
大事なことに集中しましょう
- 多くの場合、プレゼンで大切なことは、「自信をもってプレゼンすること」でありません。相手を動かすことです。プロジェクトを前に進めることです。聞き手に、わかってもらうことです。
お客様や、上司や、同僚や、聴衆は、プレゼンが上手な自信家の、中身のないプレゼンが聴きたいわけではないのです。
自信が、「ある」か「ない」か。これを問いはじめると、自信という「それ自体は存在しないもの」のチカラが大きくなります。
プレゼンして、うまくいけばチャンスかもしれないけど、自信がないから、やめておこう…と、「自信がない」ことが、人生を前に進めるうえで、障害となってしまったりします。
けれども、自信それ自体は、いくつかの行動のパターンに過ぎないのです。
必要ならば、個別具体的にトレーニングすればよいだけなのです。
ボクたち人間は、それ自体存在しないものに、名前をつけることができるようになりました。
日々のコミュニケーションの中では「あの新人、自信をもってプレゼンしてるね。いいね」とか「自信もって!あなたなら、できるよ」とか行動のパターンに名前をつけることは、役に立ちます。
けれども、この「自信」という言葉にとらわれてしまうと、ほんとうは、行動をブラッシュアップすれば良いだけなのに、「どうやったら、自信がつけられるんだろう?このサイトに、聴衆をカボチャだと思え、って書いてあるけどほんとうかなあ?」なんて、悩んでしまいます。
同じように、自尊心、自己肯定感、情熱、熱意、やる気、本気、勇気、といった言葉もそうです。それ自体は存在しません。
だから「やる気だせ!」なんて叱るよりも、具体的な行動を改善してもらったほうが、役に立つものです。
頭の中にながれる言葉は、強い力を持ちます。
「ぼくは、自信がない」という言葉が頭の中にながれるとき、自分自身の行動を強く制約してしまったりします。
たとえば、就職活動をしている学生が多数参加する、講演会があったとします。
スライドには、次のように書かれています。
いきたい会社のOBの電話番号 090ー✕✕✕✕ー✕✕✕✕ (◯◯担当部長)
講師が、こう尋ねます。
「いま、この場で、いきたい会社の部長さんに、電話をかけてって言われたら、かけられるってひと、何人くらいいます?」
前の方に座った、ひとり、ふたり、まばらに手があがります。
多くの人が手をあげなかった。
そんなの「無理」「できない」って、多くの参加者が思った。
でも、電話の使い方を知っていて、指が動かせるなら、能力としては、電話をかけることができるはず。
だから「無理」「できない」って、いうのは事実とは違って、正確には「できるけど、いまは、やりたくない」となるはず。
「できるけど、いまは、やりたくない」
こういうように考えれば、このように絞れませんか?
- 話す内容を準備してから、かけよう
- 時間帯も、相手がゆっくり時間をとってくれそうなタイミングにしよう
こんなふうに、戦略的にすら考えられるんじゃないでしょうか?
けれど「無理」「できない」という言葉に左右されると、実際に自分には電話をかけることなど、無理なわけです。どう考えても、心理的にも難しいですよね。
そんな風に思い込んでしまう。
そして、そこで行動が止まってしまうわけです。
なのですが「悩み」がなくなれば、悩みをうまく対処できたら、自分が「無理」「できない」って思い込んでいることが行動にうつせるようになるのではないでしょうか?
そんなことを思いながら、一日仕事熱を発してました。
さて、明日もがんばりますか。
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