すぐに身を守るクセがついてしまっている人には、安心して仕事を任せられない

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いろいろな仕事で「すぐに身を守るクセ」がついてしまっている人とよく出会うことがあります。

この「すぐ身を守るクセ」とは何のことだと思いますか?

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例えば、チーム内で何か問題が起きたり、仕事の質が今ひとつだったりすると、何より先に「私は悪くないですよ」と主張するタイプの人です。

思い当たる人が何人かいるのではないでしょうか?

例えば、こんな人がいました。

その方は、デザイナーだった。

腕は悪くない、きれいなものを作るのだが、ひとつ困ったことがありました

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出してきたデザイン案に、ちょっと意見を加えると、こんな返信があるんです。

「 ご指示通りにやったのですが、ここは変えたほうが良いということですね 」

あるいは、締め切りのギリギリになって

「 一昨日急な予定が入ってしまいましたので、間に合いませんでした 」

こんな感じで返事をしてくるんです。

こんなこともありました。

「 一回、デザイン案を見せてほしいんです。それを先方のお客様に見てもらおう 」

こんなやりとりをする場面があったんですね。

「 ちゃんと方針を決めてからにしていただけないですか?あとからいろいろ言われて修正するのは無理なので 」

こういう返事が返答があるわけです。

ボク自身も、なんか不思議だなと思って、こんな提案をします。

「 気持ちはわかるんですが、それだとデザイナーを雇っている意味がないじゃないですか?」

ほんとに気持ちはわかるんですが、デザイナーはそれでは納得しません。

「 先に決めてくれないから、いつも私が苦労するんです 」

こういうと反抗があったのです。

これらに共通するのは「指示通りやりました」「仕事を頼まれたので」「先に決めてくれないから」と、私は悪くない、他が悪いという考え方が全面にでてしまっていることです

この「すぐに身を守るクセ」がある人の、上のような仕事の仕方はどこで身にについたのでしょうか?

彼らの身の上に思いを馳せるんです。

前職で「こんなことは指示した覚えはない、お前が間違ったのだから、もう一度やりなおせ」と言われつづけてきたのでしょうか?

それとも「絶対自分の非を認めるな」という指導を受け続けてきたのでしょうか?

場合によっては、この人も被害者なのかもしれません。

ですが、本人の責任ではないにしても、周りからは、もはやこの人に安心して仕事を頼めなくなっていることがほとんどです

ボク自身もそうですが、クライアントさんからも『 どんなやり取りであっても「あなたのせいです」「私は悪くないです」と言い続ける人とは、気持ちよく仕事できない 』と言われます。

上場企業の方々になればなるほど、そういうお話を伺うことがたくさんあります。

彼らは、今ではこの人に仕事を頼む時「あなたのせいではないですが」と、気を遣って必ずつけているそうです。

だが、その方は40すぎで、もうすでに4回ほど転職していると聞きます。

こういうテンションになりますと、ため息をつきたくなります。

残念ながら、その方は私生活もうまくいってないんだろうなって思うんです。

ボクは「はやく悪いクセを改めてくれることを期待するのみ」と願うばかりです。

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