昨日は、小倉駅から移動して、初の山口県。
こんなに近い距離で移動できると思っていなかったので、びっくりしまして・・・
あっ、昨日のブログを読んでいない方は、ぜひとも読んでくださいw
https://www.toyoura.net/special/02/
ふと、雑談をしている中で、とある会食をしたときの話をハッと思ったことがありまして…
日本人は、自分の本心をあまり公にはしない。
それが美徳とされている。
その理由のひとつはこれではないでしょうか?
希望を伝えると、叶えてあげたいと思わせてしまう
内に秘めたる希望は、本人自らの努力で実現すべきものだと思うんですが、ひとたびその希望が世の中に公表されてしまうと、意味合いが大きく変わってくるわけです。
たとえば、事務スタッフのAさんが営業に異動したいと思っているとしましょう。
心の中でそう思い、陰ながら努力するのであれば問題ないのですが、上司とのミーティングでAさんが希望を口にした瞬間、世界は変わります。
上司は、Aさんが実は営業をやりたいと思っていることを知るわけです。
Aさんに十分な能力があり、会社も異動をゆるしてくれるのであれば、ひょっとしたら希望はあっさりと叶うかもしれません。
でも、そうでなかった場合。上司は希望にそえない状況に対してストレスを感じます。
これまでお願いしていた事務の仕事をお願いすることに、申し訳なさを感じるかもしれません。
「いや、部下が異動の希望を出すのは自然な行動だ!いいことじゃないか」
という意見があるのはわかるんです。
わかるんですが、事務員が希望を口にすることで上司の認識が変化したことは疑いようのない事実なのです。
上司の未来の行動は大きく変わります。
口から出た願望が、他人の未来を捻じ曲げた瞬間です。
人には、希望や期待に応えたいという欲求があるのです。
希望をむやみやたらに口にする行為は、その心理的な死角を突いた意識の略奪のようにも思えるのです。
大げさに表現しすぎでしょうか?
希望は、聞かされた相手の運命を捻じ曲げる
世の中にはゼロサムの事柄も多いんです。
だから希望を口にするのは、時に心理的な予約でありマウンティングであり、相手をブロックする縄張り争いのようでもあるわけです。
たとえば仲間内で、最初に「〇〇さんのことが好き!」と誰かが宣言すると、ほかの人は手を出してはいけないような気分になるのはまさにそれなんですよね。
希望を聞いた側は、その希望が叶えられることを無意識に望んでしまうのです。
だから、希望は口にした方が叶いやすい。
勝ち組になりたい人は、遠慮せずどんどん希望を口にすべきだと思うんです。
でも、希望をすぐ口にする人からは、もちろんですが遠ざかっていく人たちも多いのもある意味で事実なんです。
なぜなら、叶えられない希望や叶えると自分に不利益のある希望について、人は聞きたくないと思うだろうからです。
ここで言う(相手のために)叶えたい気持ちと(自分のために)叶えたくない気持ちが同時にある状態はストレスになります。
具体的には、寝たきりの介護などがそうかもしれません。
両親の「他人に面倒をみられたくない」という希望を受け取った子どもは、介護にともなう離職や時間の拘束、人生設計の崩壊などの現実と向き合い、そうありたくない自らの希望と相反する状況に苦悩します。
だから多くの両親は、子どもに「世話してほしい」とは言わない。
口から出た願望が、子どもの人生を狂わせてしまうことが分かっているからなんです。
希望は口から出た瞬間、とんでもない影響力を発揮します。
言葉を聞いた誰かを、希望の実現に向けて動かそうという力が働くからです。
安易に希望を口にする人が非難されるのは、みんなが無意識に「希望」の持つ影響力を理解しているからかもしれません。
あなたの希望は、みんなが叶えたいと思える希望ですか?
そんなことを考えさせられました。
ではでは。
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