知られていないみたいですが、実は料理とビジネスには原理原則があるって話

この記事は約6分で読めます。

料理はコンテンツであり、コミュニケーションツールである…って思っています。料理ほど、さまざまな食材のもつ可能性や未来、表現できないそれ以上のポテンシャルを見いだされたとき、新しいコミュニティやビジネスが生まれるんじゃないか?って思っています。

最近、ボクの投稿では、カレーが多く紹介されています。そして、最近ではラーメン、しかも『朝ラー』と呼ばれる朝ラーメンを投稿しています。( 正確には、午前中なんですけどね… )

最近、ボクに数多く寄せられる質問があります

そのひとつに「おいしいカレーってどんなカレーですか?」もしくは「おいしいカレーってどこに行けば食べられますか?」というものがあります。

要するに「おいしいカレー」をみんな食べたいわけですね。でも、ここでまず考えないといけないのは「おいしいって何?」ってことじゃないでしょうか?

そもそもこの質問には答えようがないんです。

なぜなら、どんなものをおいしいと感じるかは人それぞれだからです。

百人いれば百とおりの「おいしい」がある。

正解はないんです。

ボクが、SNSでグルメだけのアカウントを作ったのは、そこに意味があるんです

だからボクは、誰かが紹介する「あそこのお店」を知ることもすごく大事なことだと思いますが、「自分にとってのいちばんおいしいカレー」に出会うことの方が大事だと思っています。

ちなみに、ボクがSNSでアップし続けているのは、そこに信用と信頼の価値を提供したかったからなんです。

そう、世間で言う『誰が言ったか?』ってところ。

ここで例えばの話ですが、料理をするという点から考えてみたいと思います

どうつくれば、どんなカレーができるのか?

これを学ぶためにレシピというものは存在します。

カレーづくりのテクニックを上達させたかったら、最初の何回かは、カレールーの素の箱の裏に書いてあるレシピどおりの分量で、レシピどおりのつくり方に従ってつくってみるのです。

それは、レシピの開発者に敬意を払え、ということではなくて、レシピの開発者があなたよりも確実に上手なのだから、ということでもないのです。

レシピどおりに計量することで自分のなかにモノサシができてきます。確立するというんでしょうか?

絶対にやめてほしいことは「分量表に『タマネギ1個』と書かれていたけど、冷蔵庫にタマネギが2個あったから2個入れちゃった」というやつです。

これは「おいしくならないから」ということではなく「タマネギ1個を炒めたらどういう状態になるのか?」を知らないままになってしまうからです。

要するに、自分のなかに「基準」ができない。そうです、確立ができていないのです。

だから一度は、レシピどおりにつくってみてほしいとお伝えしたのです。

しかし、一方で「本当に大事なことはレシピに書いていない」ということも知っておいてほしいわけです

img 7210 - 知られていないみたいですが、実は料理とビジネスには原理原則があるって話
タマカレーは、もっと大事なポイントが隠れている

なぜなら、レシピをつくったシェフは、その日の食材のコンディションなんかで、つくり方を微妙に変えています。

もっと言えば、あなたの使っている調理道具もシェフのそれとはまったく違うわけです。

すると、火の通り方や水分の飛び方が当然違ってきます。

さらに、塩や砂糖の種類が違えば「小さじ1」の量も違ってきます。

レシピの素晴らしいところは、誰がつくってもある程度の味のクオリティを保証していることです。

しかし、それをつくってもシェフのレベルには、間違いなくならないんですよね。

なぜなら本当に大事なこと、つまり「こうすれば、こんな感じの味になる」というシェフの感覚はレシピに書けないからです。

だからシェフの味をマネしようにも、レシピを見ただけでは絶対にまねできない。

そこにたどり着くには、レシピどおりにつくってみて、そこから自分なりに試行錯誤を繰り返していくほかないんです。

、ここまでお話をしたことをみなさんがやられているビジネスに置き換えみましょう

再現性の高いビジネスノウハウは料理でいうなら、優秀なレシピと置き換えることができます。

たとえば「このカレーの味を作るのに●年かかった」と言う料理も技術の違いはあれど、レシピ通りに作ればある程度再現することが出来ます。

ビジネスも同じで、特にビジネスの創成期においては「ビジネスノウハウを正しく再現する」ことが近道ではないでしょうか?

自分で独立してビジネスを始めたけど、思うような利益を上げることが出来ないと言う方は、レシピを教わったときから行われているやり方や、方針などを引き継ぎ、継続することなどを守っていないがために「ノウハウの再現」が出来ていないケースが非常に多くなっているように感じます。

いわゆるレシピを見ないで、料理をしているのと全く同じだと思うんです。

料理の技術や、知識が未熟なうちに「アレンジ」を加えているから失敗に陥っているように思います。

カレーライスを作ろうとしているのに、なぜかスープカレーになってしまう。

しかし、この「下手なアレンジ」で失敗してしまうケースであれば、まだ救いがあります。

改めて、決められた手順通りに作業をしていけば、誰でもプロと同じような味がつくれる、それに近い状態になるのがレシピなのです。

では、プロの料理人というのは「冷蔵庫の余り物だけで」「即興で」おいしい料理を作れてしまうのはなぜか?

それはなぜかというと、プロの料理人の人たちは「料理の原理原則」を理解しているからです。

決して、レシピが悪いわけとは言いません。

毎晩、夕飯、同じものテーブルに出してきたら、そりゃあ家族の中でも、団欒を囲む回数がどんどん減るでしょう。

なので、レシピを覚えたら、その枠組みを抜け出して、原理原則を学ばなきゃいけないと思うのです。

ボクが考える原理原則の学び方には2種類あります

ひとつは『大量のレシピをこなすこと』です。

毎日毎日、来る日も来る日も、あらゆる経験をしていくことで、経験値がどんどん貯まっていく状態にしておくことです。

例えば、また料理で話をするならば、なにか食材を見た時に「あ、これをこういう調理の仕方したら美味しくなるんじゃない?」と閃くようになる…というやり方です。

お母さんだったり、奥様が、ちゃんと料理を習わずとも、上手になるのは、経験を積んだからです。

もうひとつの方法は『「原理」を「原理」として、学んでいくこと』です。

例えば、プロの料理人が学ぶべき原理には、

  • 人間の舌は、どういうセンサーを持っているのか?
  • 食材に熱処理をしたときに、どういう化学変化が起きているのか?
  • 各国料理の起源や、特徴の知識などはどうなっているのか?
  • 食材の特徴や選び方などは、どうすると良いのか?
  • 色彩などの盛り付けに関わる知識は、どこで学ぶと正しい知識が入るかのか?

etc…

考えるだけでもたくさんがあります。

こういったものは、経験を積んでいくだけでは得られないもので、日々の現体験から「学ぶ」必要があるのです。

なので、ひとつめとは、まったくアプローチが違うんですね。

今日は、長くなりましたので、ここまで。

続きは、また明日書きたいと思います。

ではでは。

コメント

タイトルとURLをコピーしました