表面だけ見て、中身を見ないで批判するのは違わない?

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SNSで他人と自分を比べやすくなった

FacebookやInstagram、twitterなんかで他人の生活具合が見えやすくなりました。

それと同時に「自分の発言が自分の意図とは異なる意味で他人に受け取られてしまった」というケースも多くあります。

SNS上だとみんな自分の良いところばかりアップする傾向があります。

特にFacebookやInstagramなんかは、その場で起きているわけではなくても、過去を振り返る機能があるので、メモ替わりに使っている人も多いのではないでしょうか?

ま、純粋に自己表現として、記録としてやってる人がほとんどだとは思います。

でも、冷静に考えてみれば、SNS上の姿だけがその人であるわけじゃないし、実情はどうかわからないのです。

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この画像も、いろんな想像をしますよね…?

お気楽な旅行の写真をあげているあの人だって、実は家庭の事情で深く悩んでいるかもしれないですし、華々しく活躍してるあの人だって水面下で血の滲む努力をしているのかもしれません。

本当のところは、本人にしかわからないのです

表面だけをすくって、あの人はこうなんじゃないか…と考えて詮索したり、嫉妬したり、いろいろ言うのは、なんか違わない?って思うんですよね。

今では当たり前となったインターネット社会の中で、コミュニケーションツールとして普及しているSNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)ですが、リアルに出会って行うコミュニケーションより簡単お手軽に、誰とも繋がれて、リアルタイムにやり取りできることで、リアルでのコミュニケーションが苦手な人でも気楽に使われています。

ですが、SNSのコミュニケーションは、実はリアルな人間関係(人付き合い)より、はるかに難しく「高度なコミュニケーション能力が必要」だということが、今回ちょっとした体験から学べたのです。

リアルな人付き合いは、苦手だけどこっちなら楽に交流できる…っていうのは、利用前と利用当初だけ感じる迷信だったりするかもしれません。

じゃあ、どういうところがSNSは難しいのか?

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これ見て、コメダ珈琲だとわかる人は多いはず

SNSとはそのほとんどが「言葉」の世界なのです。

リアルな世界でも「国語力」って大事になるんですけど、SNSでは言葉が全て、リアルよりもホントに、高度に言葉を使わなければなりません。

さて、ここでひとつ。大切なことを。

第一印象の重要さやトークの在り方を説明する際によく「メラビアンの法則」というものがあります。

これはアメリカの心理学者アルバート・メラビアンが提唱した法則で、『7-38-55のルール』なんていう表現をされたりしますが、コミュニケーションにおいて人間の印象を決める要素は、

  • 「言葉」(話の内容)は7%
  • 見た目などの「視覚情報」(態度や物腰、身振り手振りも含む)は55%
  • 話し方など「聴覚情報」(声のトーン、話すスピード、呼吸、間の入れ方など)は38%

このような割合になるというものです。

メールより電話、電話より直接会って話す方が理解が深いのは当たり前ですが、これは、電話だと視覚情報がないため45%の情報だけに、メールだと視覚情報・聴覚情報がなく言葉だけだから、わずか7%の情報のみとなるからということです。

この法則をとってみても、コミュニケーションにおいて、『言葉』が占める重要度が大したものではないことがわかります。

なので会ってお話しする際は、単に言葉だけ発するのではなく、身振り手振りのボディーランゲージ等をしっかり…なんてアドバイスに使われるんですけど、今回はこのコミュニケーションにおいて重要度が大したものではない『言葉』が全てのSNSで、いかに高度に言葉を使わなければならないかってことです。

この法則によると言葉は相手への印象に7%しか響かないわけですから、自分の真に言いたい思いを言葉にのせて発した時に、その思いが本当に正確に相手に伝わるのは7%。

じゃあ残り93%は何なのよ?

それが「誤解」「すれ違い」になるわけです。

SNSをよく利用している人ほど、他人と比べて疲れている

相手の近況を軽い気持ちで確認する程度なら楽しめるかもしれませんが、そこに比較の感情が入り込んでしまうと、途端に問題が起きてしまいます。

「あの人は充実した休日を過ごしている。それにひきかえ自分は…」と、急に今の自分の状況が色あせて見えてしまうのです。

このようにSNSを頻繁に利用している人ほど比較対象が多くなるので、本来なら生まれなかった嫉妬や敗北感を感じる機会も増加してしまいます。

最初からSNSを使っていない人は、相手の情報も入ってきませんから比較することもないですし、むしろ自分基準で満足のできる休日を過ごすことは簡単なのかもしれません。

SNSから大量の情報が入ってくると、その分情報に感情が流されやすくなり、「他人」という物差しや基準で自分の休日の良し悪しを図るようになってしまいます。

相手の投稿はいい部分だけを切り取ったもの

SNSで他人と比べて落ち込みやすい人に覚えておいてほしいのが、SNSに投稿している写真は、その日のいい部分だけを都合よく切り取った情報にすぎないということです。

わかりやすく言うと、他人にアピールして「いいね」の数を増やすために作られた広告に近いのかもしれません。

日常の風景をあるがままに写しているのではなく、撮影用に選んだ場面のみを投稿しているのです。どんなに幸せそうに見えていても、全部が全部楽しいことばかりというわけではありません。

もちろん、これらは全て想像です。ただ、充実しているように見えるSNSの投稿でも、それは一日の特定の部分を取り上げただけであり、裏ではその人なりに苦労していたりするものなのです。

反対に、あなたが過ごした休日も、必ずしも全部が地味だった、と言うわけではないのではないでしょうか?

「ゴロゴロしていたけどそのおかげで疲れが取れた」「買い物に行かなかったから、その分のお金を貯金できる」など、探してみればプラスの部分も数多く見つかるはずです。

やっぱり、なんだかんだ言っても、SNSの真実は、その人にしかわからないということです。

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