さて、今日は名古屋での打ち合わせでした。
久々にゆっくりと来ましたが、街はなんだか穏やかな感じです。
でも、なぜ待ち合わせ場所が、矢場とんなんだろう…って思ってしまいました。
それは、さておき。
いろいろな相談や、今後の話など、いろいろ聞いていると面白い話題になったわけです。
現代は、テクノロジーの進化によって、あらゆるものを取り巻く環境が複雑さを増している。
さらに言えば、現代社会は、将来の予測が困難な状況にある。
人間は、問題に直面した時にどうやって解決策を見出しているのだろうか?
引用:打ち合わせの社長の言葉
この会話から「問題解決能力」は、人生が予想外の方向へ進んだ時に役立つんじゃないかと、ふと思ったんです。
そこで出てくるのが、思考パターンです。
人間の思考には「4種類」があるんじゃないかって思っていたりします
これまで、思考の領域では、大きく4つのタイプが存在していました。
- カイゼン思考
- 戦略思考
- デザイン思考
- ビジョン思考
4つの思考法は2軸からなるマトリックスになってたのです。
まず、縦軸になっているのが「クリエイティビティ」です。
この「カイゼン思考」は、PDCAを元に考えられているわけです。
計画をもとに、行動、チェック、改善する「カイゼン思考」パターン
「PDCA」とは、Plan、Do、Check、Actionsそれぞれの頭文字を取ったものです。
- Plan:仮説立案
目的とゴールを設定し、そのために何をするのか仮説を立てること - Do:実行
施策を実行し、問題が発生したら対応すること - Check:学習
施策の検証・評価を行い、そこから学習すること - Action:軌道修正
学習を元に課題を改善しながら軌道修正をしていくこと
これら4つにプロセス分解し「成果に向けた学習と行動のサイクル」を回すことで、問題解決させてくことです。
まず、その思考を理解するには、PDCAが考案された当時の時代背景を知る必要があります。
実は、PDCAという言葉は日本人が作ったのです。
当初は工場などにおける品質管理の場で用いられ始めたものでした。
そして、その有効性が認知されるや否や、PDCAは品質管理の世界を飛び出します。
企業経営やマーケティング、さらには個人の仕事の手順にまで応用されるようになったのです。
仕事のスピードをよりよく速めてくれる「デザイン思考」パターン
言葉のとおり「デザイナーが行なう、問題解決のため」 の思考法のことです。
デザイン思考では、以下の手順にしたがって物事を考えていきます。
- 課題設定
観察したことから、課題を定義づける - 共感
その課題に対して、共感をする - 発想
できるだけ多くの解決策を発想し、オリジナルの解決策を生み出す - プロトタイプ
アイデアを可視化するためにプロトタイプを作り、新たな気づきを得る
この「デザイン思考」では、とりあえずアイデアを提案してみるんです。
とりあえずやってみるという「とりあえず」のスタンスが奨励されています。
失敗したらどうしようという意識を持たなくても良いので、提案が習慣化しやすいのです。
解決の優先順位を明確にしながら目標達成へ導く「戦略思考」パターン
資源が限られている中で、目的(=自分達が成し遂げたいこと)を達成するには、数ある選択肢から、常に選択をしていかなければならないのです。
ここでいう資源とは、人・モノ・カネ・情報・時間・知的財産などを指しています。
やることベースで考えているとキリが無くなってくるので、やらないことを決めて前に進むという思考法です。
- 目標設定
行動がどのようなプラスを生むのかという結末を常に見据える - 資源棚卸
調べる前に仮の答えを考える - 選択・集中
不完全な情報をもとに、仮でもいいから最善の推測で意思決定する - 検証
仮説が正しいかを知るために必要最小限のことを調べる
現代の社会経済環境は「不連続な大変化」と「破壊的変化」が起こり、競争が激化しています。
不確実性が高く変化のスピードが速い場合、論理的思考では情報不足で結論が出ず、思考停止に陥って戦略立案が滞る危険性があります。
自分モードの思考を取り戻すための処方箋「ビジョン思考」パターン
環境の変化がめまぐるしい現代においては、論理だけでは太刀打ちのできない問題も少なくありません。
また、論理は人工知能の得意分野なので、論理頼みの思考法はいずれ淘汰されます。
このような状況に対応するには、「データ」「戦略」「分析」「前年比」といった論理の産物から一旦距離を置き「自分モード」を取り戻す思考法です。
- 妄想
自分の中の本当の関心と向き合う - 知覚
視覚や聴覚、体感覚を使うと同時に頭で考えるだけでなく手も動かす - 組替
妄想と知覚を通じて形になってきたアイデアに、独自性を持たせる - 表現
調査や分析、議論、企画には時間をかけず、とにかく先にプロトタイプを作る
何が起きるかわからない現代において、従来の「考えてから動く」というやり方は、もはや通用しなくなっているのかもしれません。
ここまでは、本来の今まで考えられていた思考です。
ですが、ここに合わせるために最適なのでは…と、個人的に考える「もうひとつの思考法」について考えてみます。
これから変化の激しい時代に対応していくための「ループ型」思考
ループ型思考は、常に中身が動いていく思考法です。
接客サービス業であれば、顧客がいかに感動するかを考える。
感動させるためにどうしたらいいか?
顧客が感動する一例としては、喜びや心地よさなどのプラスの感情を自分が、共有したいと願う人々の中で共有できます。
自律的、主体的に動くための思考法で、次の5つのステップが基本となります。
- みる(見る、観る、視る、診る):Observe
目に入ってくるもの、意識して周りや相手の心などを「みる」こと - わかる(分かる、判る、解る):Orient
みたもの、気づいたことを、自分なりに理解して納得する - きめる(決める、極める):Decide
みてわかったら、どんな行動をとるのかを決める - うごく(動く):Act
決めたことを行動するだけでなく、成果が出るまでやり抜く - みなおす(見直す):Loop
動いた結果を見直し、失敗した場合は、また「みる」に戻ってやり直す
これらを見てみると、個人で仮説を立てて、検証する(考え動く)ことができます。
ループ型思考は、今できる最善の意思決定をし、すぐに行動することを目的としていることから、先が読めない状況の中で成果を出すことに適しているのではないでしょうか?
ループ型思考は、他の4つの思考パターンに代わる考え方でしょうか?
ループ型思考は、迅速な意思決定と行動の実現をするための思考法です。
激しく変化する環境により良く適応していく必要のある環境に適していると考えられます。
ループ型思考は「ループ」という名の通り、1周して終わりではなく、何周も回すことを前提とした思考法なので、4つの思考法の各プロセスにおいて、OODAサイクルを回すという組み合わせした考え方をした方が理想的な考え方ということもできるのではないでしょうか?
そんな思考のことを考えていた一日でした。
さて、明日もがんばりますか。
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