急増するキラキラ起業家、実際の大半は経済困窮の中「華やか&リッチライフ」自己演出

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FacebookやInstagramなどのSNSの普及とともに「キラキラ起業女子」と呼ばれる人たちが、めちゃくちゃ増殖した2014~2016年ごろ女性の起業ブームを揶揄した言葉として一時ブームになりました。

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キラキラ起業女子とは、文字通りキラキラと充実したライフスタイルをSNSで発信して、集客する女性起業家のことを指してます。

一時期に比べてブームは落ち着いたかのように見えたが、また改めてブームになり、さらに現在進行形で増え続けているのではないかと思います。

特にスピリチュアル系であったり、ヒーラー、占い師に多いように思います。

今は、キラキラ起業女子だけでなく、キラキラ起業男子まで現れる時代です

いやはや、第二次キラキラ起業ブームでしょうか?

なんか、ひと昔前にパラパラ第二次ブームがあって、むちゃくちゃディスコにハマってたなぁ…

なぜ、キラキラ起業家が増えているのでしょうか?

その理由は、参入障壁の低さにあるんじゃないか?って思います。

特に、スピリチュアル系、ピーラー系、都市伝説系は多いような気がします。

キラキラ起業家の正体は『火の車個人事業主』だという現実

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そもそも、具体的にキラキラ起業家とは、どのような人たちなのでしょうか?

もっともわかりやすい特徴で考えてみましょう。

ことさらにSNSで豊かな生活をアピールするところであったり、高級ホテル風なラウンジに行って話したりしていることにエクスタシーを感じている人なんじゃないか?って思います。

また「キラキラ起業」っぽい本を何冊か読んでみたところ、「社会から取り残されるような焦り」だとか、「ひとりでやっていける不安」「パソコンも使えず門前払い」のようなプロローグではじまるのがテンプレートでしかないわけです。

そして「そんなわたしでも起業できました!」と続けて書かれているのです。

日常生活で満たされない承認欲求を満たすというビジネス

日常生活で「だれかの役に立っている」という実感がある人からすれば、それらはただのオママゴトにしか見えないと思うんです。

現実的なビジネスをしているのであれば…

定義があるビジネスをしているのであれば…

もしかしたら、こういう界隈の人々を、情報弱者たちからカネを巻き上げているやばいヤツだな…と、白い目で見るかもしれません。

でも「なにかしたい」「認められたい」という欲求を持て余している人にとって、専門性や技術がなくても受け入れてくれる「仲良し社会」という居場所、そしてすぐにできるレベルの宿題を与えてくれる「やってる感」は、心地いいのではないでしょうか?

ビジネスの内容よりも、自身のライフスタイルや自撮り写真をアップする人たち

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これ見よがしに高級ホテルのラウンジで仕事やミーティングをしているのも、特徴のひとつだと思います。

キラキラ起業家が手がけるビジネスは、多岐にわたるが、なかでも目立つのはSNSコンサルタントや、美容コンサルタント、起業支援といった領域が多いですかね?

SNSで参加者を募って、勉強会というか知識シェア会みたいなことを行い、そこで高単価コンサルを販売して、その売り上げが収益になっているというわけです。

また「起業」といっても法人化しているケースは稀です。ほとんどが、自営業がほとんどで屋号すらないパターンで、開業届けも出していないわけです。

しかも、それなりの収益を上げているのは、ほんのひと握りにすぎないんですよね。

なんか、めちゃくちゃ収益が上がっているようにアプローチされていたりしますが、ほとんど分析してみると『無型』なんです。決して『型』があるビジネスではないのです。

そのため、SNSなどの写真だけを見て「この人は成功している」とうかつに信用するのは危険ではないでしょうか?

キラキラ起業家を一言で表すなら『火の車個人事業主』です。

SNSで集客するためには『成功している自分』を演出する必要があるので、ハイブランドの服やバッグが不可欠です。

最近は、これって犯罪じゃないの?ってレベルの稼いでます的な銀行口座の写真だったり、収益化してますの写真までが出回る始末だったりします。

しかし、実際にはそんな高級ブランド品を買えるキラキラ起業家はほとんどいません。

経済状態は常に困窮していて、自己演出のためのお金が大きな負担になっている人は、かなり多いと思います。

実際、あるキラキラ起業家らしき人に誘われて会ってみました

地下街にある、どこにでもあるイートインスペースに行ってお話を聞こうとしたんですが、ボクがあまりにもお腹が空きすぎて、次々注文をしたわけです。

ですが、キラキラ起業家の方は、どんなに懐具合が厳しくても、キラキラ起業家としているには『華やかでリッチな生活を送る自分』を見せなければならなかったんでしょう。

では、儲かっている人はひと握りにもかかわらず、なぜキラキラ起業家が増えているのでしょうか?

それは、前文の分析でも書いたように、キラキラ起業家は、非常にシンプルなビジネスモデルで参入しやすい市場だからだと考えます。

店舗や、事務所を持つ必要がないので、自己資金がなくても簡単に起業できます。

コンテンツを起業コンサルや美容セミナーにすれば、商品開発のための費用も必要ありません。

また、集客もブログやインスタグラムでできるので、極端な話、知識がない人でも簡単に起業できてしまうんです。

キラキラ起業家は、資金集めや商品開発、人材育成など、一般の起業家が持つような悩みとは無縁だからなのかもしれません

さらに、キラキラ起業家の市場は、セミナーなどの「商品」に興味を持つというより、憧れの起業家がいる「キラキラコミュニティ」に入ることを目的とした客が大部分を占める、という特殊な世界でもあるんじゃないかと思っています。

つまり、キラキラ起業家市場では、その輪の中だけでお金が回っているため、新興宗教的な感覚に近いわけです。

仮に何かあっても「詐欺」「騙された」といった感覚は全くないのではないでしょうか?

SNSが全盛の現在、キラキラ起業家は、今後さらに増加していくと思われます。

SNSの普及によって増殖するキラキラ起業家たち。

もはや、どこに成功の基準があるのかもよくわからないが、キラキラコミュニティ以外の人に迷惑が及ばないのであれば、キラキラ起業家のキラキラ演出が、どこまで生暖かく見守っていきたいなぁ…と思ったのでした。

さて、明日もがんばりますか。

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