今日は、ちょっくら打ち合わせで京都の中心の方に来ています。
打ち合わせが終わり、帰りに街中を歩いていると、面白い映像が流れていました。
「好きなものを好きと言えないならそれは世界のほうが間違っているのではないか」
たまたま見ていたアニメに出てきたセリフなんですが、なかなか良いセリフなんじゃないかと思ってしまい、最後まで見入ってしまいました。
好きなものを好きと言えない
好きなものを好きと言いにくい、言えない雰囲気を感じたことはないでしょうか?
例えば、最近でこそ、アニメは市民権を得てきましたが、ひと昔前までは「アニメが好き」などと言えば、「オタク」と揶揄され、「キモイ」という偏見を持たれる風潮がありました。
今では、秋葉原は大きく変わりましたが、電車男という映画が流行っていたころなんかは、まだオタクだの、マニアだの言われていた時代でした。
実際に、それがどういったものかよく知らないにも関わらず、このような偏見を持たれ、見下されてきたのです。
好きなものを好きと言えないのは、この世間の風潮と、周囲の目を必要以上に気にするとか、空気を読むといった文化によるところが大きいのです。
世間が白と言えば白、黒と言えば黒といったように、世間一般の価値基準が大きく影響し、また、そこから外れると、非難し排除されるため、世間一般の価値基準、つまり、周囲の目を気にして、空気を読むことに尽力しなければならず、好きなものを好きと言えない雰囲気が出来上がりました。
これは、モノに限ったことではありません。
例えば、好きな人を好きと言えない雰囲気というのも存在します。
自分が別に嫌いではない、むしろ好ましく思っている人でも、例えば、その人が、組織内、集団内であまり好まれていないようであれば、好きとは言いにくいし、好意的に振舞うこともし辛い雰囲気があり、嫌いとは言わないまでも、好きと言えないということはないでしょうか。
これは、その人を好きと言えば、組織・集団内の価値基準からずれてしまい、好きといった人自身が非難され排除される危険性があるために起こっているのです。
このように、好きなもの、好きなこと、好きな人を、堂々と正直に好きと言えない空気感というのは間違いなく存在しているのです。
好きなものを好きと言えない雰囲気は、力のあるものが作る
好きなものを好きと言えない雰囲気は力のあるものが作ります。
世間一般の価値基準というのは、マスコミ等の影響力という力を持つものが作りますし、組織や集団内の価値基準というのは、影響力や発言力といった力を持つ、組織・集団内のカースト上位者が作ります。
稀に、力を持たないものが、価値基準を作ることもあるでしょうが、それは、力の持たない者が多数集まった場合に限ってだと思いますので、世間の風潮というのは、力を持たない一般庶民が作り上げることも可能でしょう。
例えば、一般庶民の間でブームになったものが、マスコミに取り上げられるなどといった場合はこのパターンでしょう。
しかし、組織・集団内の価値基準はこのようにはいきません。
カースト下位の力を持たないものが、集まったところで、組織・集団の価値基準を変えるというのは困難です。
それは、組織や集団といった限られた範囲の中では、数の力というのも限られてしまうからです。
そのため、例えば学校のクラスなどといった小集団の中では、カースト上位者が、ある特定の者を嫌えば、他の者もそれに同調又は静観するといったことが起こり、集団でのいじめに繋がったりするのです。
好きなものは好きと堂々と正直に言えばいい
周囲の価値基準に合わせて、好きなものを好きと言えないでいると、そのこと自体にストレスを感じます。また、そのうち、好きなものがわからなくなったり、自分の価値観を見失うことにもつながりかねません。
だからこそ好きなものは、好きと堂々と正直に言うほうが良いのではないかと思います。
好きなものを表明することで、”実は私も好きなんです”などと、同じ好きなものを持つ人が見つかるかもしれません。
自分の好きなものを好きといって堂々としている人のほうが、自信を持って、いきいきしていると思います。
好きなものを恥ずかしがる必要なんてありません。
何事にも興味を持てない人もいる中で、好きなものがあるというのは、素晴らしい事だと思います。
本来、人の好きなものは尊重されるべきであって、否定されたり、バカにされるようなものではないのです。
人の好きなものを否定したりするような人間は、その程度の人間なのだと思います。
その程度の人間に合わせて、自分の好きなものを好きと言えないのは、自分はさらに程度の劣る人間だといっているようなものではないでしょうか。
堂々と生きた方が楽しいのではないでしょうか?
ふらふら散歩しながら見つけたらーめん屋さん。
特に何もリサーチをせずに入ったんですが、いろいんなことが駆け巡ってしまい、本当に最高の場所にたどり着けました。
さて、明日もがんばりますか。
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