生きていると許せない人や、どうしても許せないことっていうのはあるけど、許せなくてもいい

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さて、今日は、豊橋に行きます。

松井守男画伯の絵を観覧に、豊橋のあるホテルまで。

子どもたちとバスで移動しているのですが、そのときに聞いたキーワードが面白いものだったので、今日のブログの記事にしてみたいと思います。

生きていると、どうしても許せない人や、どうしても許せないことっていうのはある…っていうお話です。

許せないことを”子ども”などといい、許す広い心を持つことが美徳とされるような風潮もあります。

しかし、何を言われようと許せないものは許せないのです。

別に無理にごまかして許すよりは、許せないままでいるほうが自然なのかなと思います。 

許せないのは、それが消えない傷だから

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どうしても許せないのは、それがあなたの心に決して消えない傷として残っているからです。

その傷を見るたびに、当時の怒り、苦痛、恐怖を思い出すので、忘れることはありませんし、決して許すこともできないのです。

例えば、顔に消えない大きく深い傷をつけられたとしましょう。

それが人につけられた傷だったら、仮に自分にも非があったとしても、許せませんよね。

鏡で自分の顔を見るたびに、傷つけられたことを思い出し、怒りがこみ上げてくることでしょう。

それと同じで、心についた傷というのは目には見えませんが、確実に消えない傷として残っているのです。

小さな傷であれば、消すこともできるかもしれませんが、大きく深い傷ほど消すことが難しくなります。

許せないということは、それほど大きく深い、消えない傷をつけられたということです。

消えない傷をなかったことにはできない

IMG 3190 - 生きていると許せない人や、どうしても許せないことっていうのはあるけど、許せなくてもいい

消えない傷をなかったことになんてできません。

傷がずっと残っているのですから当たり前です。

顔の傷が、化粧で目立たなくしたり、ごまかしたりできるように、心の傷も、自分の心持ちで目立たなくしたり、ごまかしたりはできますが、傷自体がなくなるということはありません。

身体的な傷というのは、傷跡は残っても、身体感覚的痛みは消えていきます。

もちろん精神的痛みは消えません。

心の傷というのは厄介で、傷跡をみて、そのことを想起するたびに、鮮明に怒りや痛みというものを感じてしまいます。

心の傷は傷つけられ、傷跡が残った時点で、一生完治しない、ずっと痛みを伴い続ける傷を負ったことになるのです。

カウンセリング云々で消えるなんてことはないのです。 

なぜ許すことが推奨されるのか

傷を見て、思い出すたびに怒りや痛みを伴うのですから、許してしまえば思い出しても、怒りや痛みと距離が取れるからなのではないかと思います。

私にはできませんので、よくわかりませんが、許せないことを思い出すたびに、当時とあまり変わらない怒り、痛みを想起していますので、傷をみて思い出すたびに、傷ついてしまっていると言えるのかもしれません。

また、許すということは、その傷に対するこだわりを捨てることになり、傷を意識したりすることが減るのかもしれません。

いずれにせよ、許すといっても方法がよくわかりませんので、許すことができません。

許さなくていいんです

許すことが美徳のように言われますが、許すことにこだわりすぎると、許せない自分が悪いように感じてしまいますから、無理に許す必要なんてないと思います。

許せないだけの、大きく深い傷をつけられたのだから、許せないのが普通ですし、許せないことを恥じる必要なんてありません。

許すなんて綺麗ごとでしかありません。

許せないことを大っぴらにすると、程度の低い人間に見られてしまう風潮があるから、それを表に出さないだけで、皆許せないことを抱えて生きています。

腹の底が清廉潔白な人なんていないと思います。

だからこそ人間なんじゃないでしょうか?

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さて、明日もがんばりますか。

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