今日は、人事担当の代表をやっている友人と会食でした。
相談があるから、聞いてほしいんだ…
珍しく、重たい口調で電話してきたので、おどろきでした。
まさか、彼から「会社をやめようと思っている」なんて言葉を聞くと思わなかったからです。
苦労が多く、今の地位までいくのにハンパない努力をしてきた人間であるのをわかっていたので、余計におどろきです。
ま、それにしても、人間「この仕事辞めたいなぁ」と思う時ってあります。
なので、彼にも言いましたが、すぐに辞めることはおすすめしません。
ここからは、経験談を交えて、記事を書いていこうと思います。
辞める前に考えておくべきことがたくさんあると思うからです。
次の仕事について
生きていくためには、働いて収入を得なければいけない人がほとんどだと思います。
だからこそ、仕事を辞める前に次の仕事については必ず考えておきましょう。
辞めてから考えるというのも一方法ではありますが、辞めてから考えていては、その分、次の仕事が決まるまでに、時間がかかったり、辞めないほうが良かったなんてこともでてきます。
リスクを最小限にするためにも、仕事を辞めることを決める前に、次の仕事について考えて下さい。
就職を選ぶか、自営を選ぶか
まず、選択肢の一番初めに来るのが、再度就職するか、自営かということです。
組織で働くことに嫌気がさしたという人は、自営ということも意識されるかもしれません。
自営の場合
ネットで検索すれば、多くの情報が出てきます。
最近では、ネットで簡単に起業できるといった類の記事もたくさん出てきますが、起業はできても、十分な収入を得るとなると、そう簡単ではないのです。
安易に、情報に流されないよう注意が必要です。
自営の場合はどういった事業を行うか、事業を開始するための必要経費、その事業で十分な収入が得られる勝算があるか、事業開始後の展望等を十分に検討しておくことが必要と思われます。
ボクの場合は、いろいろとリスクがありすぎて、就職ができなかった、逃げる場所がなかった、選択することができなかったということから、自営業を営んでいるという感じです。
就職の場合
ボクは、一度も就職をいた経験がないので多くは語れませんが、職種、業種、給与、休日、その他福利厚生等、自分の希望条件を明確にしてみてください。
そして、実際に希望条件に合うような求人が存在するのかも「ハローワークインターネットサービス」や転職サイト等から検索して、探してみましょう。
ただし、条件を絞りすぎると、該当する求人がなくなりますので、希望条件には優先順位を決め、絶対に譲れない条件を定めるようにするのがオススメです。
希望条件に見合った求人が出てきた場合は、応募条件等を確認したり、ネットで調べたりしながら、自分が希望に沿う求人への就職が可能か否か等、就職可能性を検討してみると良いでしょう。
例えば、30代後半で、未経験職種への転職が可能かを考えた場合、不可能ではないですが、かなり苦戦することが予想されます。
また、未経験職種への転職が叶ったとしても、給料はそれまでと比べると大幅にダウンする場合がほとんどです。
それでも今の仕事を辞め、未経験職種での転職を目指すのか等を検討することになります。
つまり、楽観的・希望的観測はせずに、現実をしっかり見たうえで、今の仕事を辞めるか否かを検討してくださいということです。
希望条件等がないというのは最悪です。
希望条件等がなければ、次の仕事を探すことができません。
仕事なんて、何でもいいという人がいますが、何でもいいのなら、今の仕事を辞めないでください。
次の仕事を決めてから辞めるか?辞めてから次の仕事を探すか?
主に転職する場合に関してですが、次の仕事を決めてから辞めるか、辞めてから次の仕事を探すかという問題があります。
これは、プロジェクトにおいても同じで、その現場から離れるのか?そのまま継続するのか?という選択でも同じようなことだと思っています。
双方にメリット・デメリットがあると思いますので、これも、今の仕事を辞める前に、考えておく必要があります。
次の仕事を決めてから辞める場合
メリット
- 今の仕事を退職後、すぐに次に仕事に移れるので収入が途切れない
- 再就職の際、不利になる、退職後の空白期間ができない
- 次の仕事が決まっていると精神的には楽
デメリット
- 今の仕事をしながら、応募書類の作成や面接等、就職活動をしなければならないので、時間的に厳しいことも多く、思うように就職活動が進まない
- 有給を取って、面接等に行かなければならないこともあるので、今の職場に迷惑をかけてしまう可能性もある。周囲に気を使うことも増え、精神的負担がある
- 転職先の入社希望時期と、現職の退職日の調整等がうまくいかない場合がある
辞めてから次の仕事を探す場合
メリット
- 就職活動に集中できる
- 就職活動の合間に、スキルアップのための資格取得等も可能
- 面接日や入社日の調整等もスムーズに行える
デメリット
- 収入が途切れる
雇用保険の失業給付も、自己都合退職の場合は3か月給付制限があり、すぐにはもらえない - 就職がなかなか決まらなかった場合、マイナスポイントとなる空白期間ができる
そのため、就職できない期間が長くなるほど、就職の可能性が下がる - 収入がない、次の仕事が決まらないとなると、金銭的にも精神的にも追い詰められる
以上が、主なメリット・デメリットとなります。
基本的には、次の仕事を決めてから辞めるほうが、就職活動のやりにくさはありますが、リスクが少ないので、おすすめです。
今の仕事を辞めたい理由を考える
今の仕事を辞めたい理由も必ず考えてください。
仕事を辞めたいという時は、今の仕事に何らかの不満がある時です。
しかし、今の仕事を辞め、別の仕事についたからといって、その不満が解消されるとは限りません。
例えば、給料が低いという場合、ある程度の勤続年数があるなら、転職して今より給料が上がるということは稀です。
ヘッドハンティングでもされない限り、給料が上がることはあまりないでしょう。
例えば、人間関係が理由の場合、転職先の人間関係は、実際に入社してみないとわからないものです。
今の職場以上に嫌な奴がいる可能性があります。
このように、理由によっては、次の仕事でも同じ理由で辞めたくなる可能性があります。
場合によっては、前の仕事を辞めなければ良かったということもありえます。
辞めたい理由=不満が、転職によって解消されるものなのかどうかを検討してください。
会社は入ってみないとわからないことも多い
会社は入ってみないとわからないことも多いです。
例えば、会社の雰囲気や人間関係などは、自分がどう認識するかによりますので、自分が入ってみない絶対にわかりません。
また、条件面に関しても同じです。
ハローワークの求人は、求人票と実際が異なる場合が多いとよく聞いたりしますが、個人的には転職サイトも大差ないと思っています。
ボクが以前運営していたWEB会社では、某大手の転職サイト経由で求人を行っていた経験がありますが、そのときに面接で聞いた話では、掲載されていた条件と、実際には異なっていたという話をたくさん聞いたことがあります。
原則残業なし、土日休みという条件が記載されていましたが、実際には残業があって、その内容が残業しないと終わらない業務量だったり、ほぼ全員が定時にタイムカードを切って、毎日残業していて、当然、残業代は支給されず、土日の休みのはずが、特殊な業務であったので、顧客対応等でほぼ毎週休みのどちらか出勤しているというものでした。
転職サイトは信用がなくなれば会社が倒産してしまうので、公的機関に比べればいくらかましな印象はありますが、多かれ少なかれ、掲載内容と実際が異なるという可能性はあります。
条件面は、面接の際に確認するということもできるのでしょうが、向こうから説明がなければ、こちらから事細かに確認というのもしづらいものです。
上記のことから考えると、転職は入ってみないとわからない、ある種の賭けのような部分もあることをしっかりと理解しておいてほしいと思います。
よろしければ「世の中で言われている仕事ができないの基準がどのうように決まっているのかがわからない」も参考になさってください。
そんなことを考えていた今日一日でした。
相談してきた友人は、改めて考え方を見直してみると、笑顔で別れました。
さて、明日もがんばりますか。
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