先日、名古屋で若く起業して事業を伸ばしている社長と会食しました。
以前は、どこかの企業の従業員の立場だったのに、とある健康事業を一気にグググっと伸ばして、今じゃグループ会社の代表者の立場になっていました。
その彼から飛び出した言葉が「学び直し」という言葉でした。
ボクも知らなかったので、よくよく聞いてみたら「リカレント教育」というらしいのです。
リカレント教育について調べてみました
リカレント教育とは,人生のあらゆる段階で,個人の興味・関心や職業上の必要性などに応じて自由に学習できるよう,正規の学校・大学教育と労働とが教育-仕事-教育-仕事…というように相互流動化される教育戦略,教育政策を意味する。
リカレント教育の定義によれば,正規の学校教育,現職教育,成人教育に関わるあらゆる教育段階に関連する多様なプログラムを包括する。しかし,現実には中等教育終了後の教育に限定して考えられ,学校教育修了後,社会人が職業から離れて行うフルタイムの再教育や職業に就きながら行うパートタイムの教育を指すことが多い。
https://kotobank.jp/word/リカレント教育-168588
就職をしてみたものの、別の仕事・分野に興味が出たり、キャリアアップのための資格取得、留学がしたいなど、人によって勉強する理由は様々です。
彼は、今、経済学、そして経営学と心理学を学びなおしているというのです。
たまたま、そういうのが大好きだし、もともと大学で先行していたのもあってか、以前から交流があったボクに声をかけてくれたそうです。
日本での「学び直し」の難しさというハードルの高さ
日本では、社会人になってから勉強することは、意外なことに結構ハードルが高いみたいです。
仕事の他に勉強したいことがあっても、日々の仕事の忙しさで、それどころじゃない場合が多いし、じゃあ仕事を辞めて勉強しようかって考えても、そのときの経済状況や、将来的なリスクを考えて踏み出せないことが多いみたいです。
実際に、彼は通信制の学校に通っているそうですが、周りから「まだ学生やってるの?」って目を向けられることも多いみたいです。
別に悪いことをしているわけではないのに、そういう発言をする人がいるのって悲しいですよね。
そんなことを話をしながら、ふと思い出したことがありました。
たまたま視察で行った旅先で出会った新しい価値観
コロナになる、ちょうど2020年1月にアメリカに視察に行ったんですね。
それは、CESというアメリカのラスベガスで開催される電子機器の見本市での祭典でした。
ハワイの空港からラスベガスに移動する電車の中で、とあるおじさまに出会ったのです。
どこの国の方かはわかりませんでしたが、めちゃくちゃ流暢に日本語を話されて、方言ぐらいが理解できないレベルのすごい日本語ペラペラな方でした。
たまたま機内で、隣になり、いろいろな会話をしていて落ち着いたときにびっくりするようなことが起きたのです。
おじさんが、英単語の辞書とノートを出されて、なにかを調べ始めたのです。
「何かのお仕事の関係で英語を学ばれているんですか?」
ふとボクがそう聞いたら、びっくりするような答えが返ってきました。
「いや、趣味なんだけどね。逆に聞くけど学ぶことに理由なんているのかね?」
まさにそのとおり、真理です。
しかも聞くところによると、会社を後継者に引き継がれて、ずっと趣味であった海外移住の目標に向けて準備していたタイミングがちょうど訪れたらしいのです。
それを聞いて、ビックリしました。
そのあとに言われたことは、当時勉強をサボってしまったことに後悔をしていて、この「ブランク」といわれる空白期間をどうにか取り戻そうとしたんだけど、無理をしたくなかった。あと、たまたま娘さんがアメリカで結婚されて、お孫さんもいるので、いいタイミングだし夫婦で移住しようという話になり、それがたまたま今のタイミングだったんだとか。
奥様は、先にアメリカに行かれて、おじさまは、いろいろなことを済ませてから後からの合流のタイミングがボクとの電車だった・・・というわけです。
いくつになっても勉強できる、チャレンジできるって最高だなって思いました
しかも、おじさまの国では「その制度が国で整っているんだよね」と言われたことは衝撃的でした。
「日本には、そういうシステムってないんだろ?」
確かに、言われてみれば聞いたことがなかった。
海外では普通のことかもしれませんが、日本では知られていないことかもしれません。
おじさまの国では、全体的に学習希望者を応援したり、受け入れる雰囲気、風土があるらしい。
これは、学ぶ事に対してとても積極的だし、メキメキ英語も上達するんだろうな・・・って感じたわけです。
きっと、英語を活かして、今頃はもっと充実した生活を送っているんでしょう。
改めて感じたことは、学ぶのに年齢って関係ない
そう、例のおじさまとの出会いから、自分がやりたい、学びたいって気持ちがあったら、学ぶのに年齢って関係ないって思うようになりましたし、自分自身の我というものをより強く表に出し始めました。
日本でも、もっと年齢にとらわれないで自由に学べたり、時間の制限などが受け入れる雰囲気があればいいなって思うわけです。
新しいことを学ぶのって、ワクワクするし、とっても楽しい。
自分の人生をもっと豊かにしてくれるはずだから。
さて、今日もがんばろう。
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