さて、昨日は勉強会に参加してきました。
人間関係でのストレスが発生する原因は、お互いの考え方の違いを許せなくなったときです。
「人間関係のストレスが少なければ、毎日楽しく生活できるのに」
友達や同僚や色々な人達との人間関係が上手く行かなくなると、「このストレスがもっと減れば良いのに」と思うことも増えてきますね。
楽しいはずの人間関係が、いつの間にかストレスになってしまうのはなぜだと思いますか?
人間関係で悩んでいる人は、個人個人で違う様々な悩みを抱えています。
- 「自分を認めて欲しい」
- 「相手に変わって欲しい」
- 「寂しいから一緒に居たい」
こんな感じが多いのではないでしょうか?
自分の気持ちと相手の気持ちが一致したとき、あなたはこう思うんではないでしょうか?
「ああ、この人は私を分かってくれている!」
こう思えて、人間関係はとても楽しいものになります。
しかし、お互いの考え方がそもそも違ったり、自分の思っているスピードで、相手がこちらの話を理解してくれなかったりすると、「私のことを全然分かってくれない!こんな分からず屋は嫌いだ!」と勝手に思い込んでしまうことがあります。
自分にとって良いなと思ったことも、相手にとっては良いなと思えないことは沢山あります。
その、お互いの考え方の違いを許せなくなったときに、人間関係でストレスを強く感じるようになるのです。
自分と相手の体験しているタイミングの違い
自分と相手の体験しているタイミングの違いからも、人間関係のストレスが発生してきます。
自分の考えを相手にも受け入れて欲しいと思うのは、誰でも思うことでしょう。
しかし、自分と相手とでは、得ている情報も経験も、そのスピードさえも違います。
同じ職場で仕事をしている同僚でも、自宅では自分とは全然違うことをしていたりするのです。
たとえば、友達がダイエットをしていて、自分もダイエット経験があり、その友達が今やろうとしているダイエットの方法で、自分はすごく失敗した経験があるとします。
自分が失敗しているのだから「私もその方法でダイエットしてみたけど上手く行かないよ」と言ってみたけれど、友達は「あなたは失敗したかもしれないけど、私は上手く行くかもしれないし」と、話を聞いてくれません。
そのようなときに「どうせ失敗するのに、なんで分かってくれないの!」とイライラすることもあるでしょう。
色々な方法の中で、自分には失敗しても、他の人には成功する方法というのもあります。
ですので、一概に自分が失敗したから相手も失敗するとは言えません。
しかし、このように、自分と相手の体験しているタイミングの違いから、人間関係のストレスが発生することがあるのです。
相手に納得してもらうには、具体的に説明する必要がある
自分が失敗した方法を相手がしようとした場合に、相手を止めたい場合は、失敗した理由を具体的に相手に伝える必要があります。
先ほどのダイエットの場合「私はその方法で失敗したんだけど、失敗した理由としては、空腹が強すぎて我慢できなくてどか食いしちゃって、ダイエット前よりも太っちゃったのよね。」と、失敗した理由を言えば、相手も、「そんなに空腹が強くなるの?うーんどうしようかなあ」と、先に失敗した人のアドバイスから、自分はそうならないように考えることもできるので、挑戦したとしても、次の人は成功する確率も上がり、これから挑戦する相手の為にもなります。
「なんで失敗したのか分からないけど、とにかく上手く行かないよ!」と言っても、失敗する理由があるならば、納得できる言葉で相手に伝えなければ人は納得しません。
このように、体験している人と体験していない人、という差でも、お互いの意見を分かりあえないことがあります。
そういう場合は、とりあえず体験をしてもらって、その人なりの反省を感じてもらうしかありません。
納得できない状態に満足できる人は、そうそういないものです。
自分は失敗した方法で、相手も同じく失敗したときに、後から、「あなたはこのダイエット方法で失敗してるのに、なんで教えてくれなかったの?教えてくれてたら、私はこのダイエット方法はしなかったのに!」と、後から怒り出す人もいますから、何も言わないというのも、トラブルの原因になることもありますね。
しかし、何か嫌なことに遭遇したときに相手のせいにする人は、人のせいにすることで、自分を正当化しようとするタイプなので、様々な場面で、人のせいにしてくる可能性があります。
その人をそれでも好きでいられて、自分の心もストレスが溜まらないのであれば、友達でいるのも良いかもしれませんが、ストレスになってしまう場合は、その人とは少し距離を置いた方が良いかもしれません。
自分がストレスまみれになって、周りの人を大事に出来ないような場合は、自分のストレスを減らすことを優先する方が、自分の為にも周りの為にも良いでしょう。
しばらく距離が置けるときは、距離を置くのもストレスを上手に対処する方法です。
何かを体験したというタイミングの違いも、人間関係でのトラブルの原因になることがありますので、相手にどう言えば自分の気持ちを理解してもらえるのかを、きちんと考えてみると良いでしょう。
好みや着眼点の違いからのズレもあるということ
自分と相手との体験の違いにより、一時的に分かりあえないことがあることを言いましたが、体験もそうですが、そもそも人には、好みや感じ方が大きく違う、というのがあります。
たとえば、同じ一枚の絵を見たとしても、その絵を見た人々の感じ方は、一人一人違ってきます。
青空の絵を見ても、雲に注目する人もいれば、青空の色に注目する人もいますし、全体の雰囲気に注目する人もいます。
細かい絵になると、人によっては、後で感想を言い合っても、興味のない部分は覚えていなかったりします。
そして、人の目もその人の視力や、メガネのメーカーや、目の使い方などで、大きく見え方が変化することもあります。
同じものを見ているようで、注目している場所や、自分の状態などから、同じに見えていないことは沢山あります。
そういうことが分かってくれば、「相手にはそう見えるんだ、ただ私とは見え方が違っただけなんだ」
ということが分かり、自分と違う意見を相手が言っていても、受け入れやすくなります。
その人にはそう見える、ということが分かると、自分の意見を押しつけることが、無意味であることに気づいてくるでしょう。
相手に自分の意見を知ってもらうことは楽しいですが、同意してもらわなければ満足できないというのは、様々な場面でイライラしてしまうことに繋がりますので「色々な意見があるから新しい見方も学べて、人といるのが楽しい」と思えるように、自分と人との違いを、楽しめると良いのではないかと思います。
相手を変えるのではなく、自分が相手を変えないようにして、そのままの相手を受け入れたときに、人間関係のストレスは減ってきます。
人を変えようとするのではなく、まず自分から、変わってみて下さい。
そうすると不思議な事に、相手がこちらを見る目が変わってきて、結果的に相手も少し変わることがあります。
まとめ
人間関係でのストレスが発生する原因は、お互いの考え方の違いや、自分と相手の体験しているタイミングの違い、好みや感じ方の違いなど、自分と人との違いを許せなくなったときに発生します。
対処法としては、相手に上手く伝わらないときは具体的に話すようにして、自分と人との違いを認めるようにし、相手を変えるのではなく、まず自分が変わることです。
自分にされたら嫌なことを相手にしなくなるだけでも、ストレスはお互いにグッと減ってくるのではないでしょうか?
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