突然なんですが、ワールドツアー上映「鬼滅の刃」上弦集結、そして刀鍛冶の里へ を見てきました。
なぜ、急に見に行くことになったのか…
今朝方、家で、これを奥さんに見せられました。
なんか、カッコいいなぁ…って眺めていたら、鬼滅の刃じゃないですか?
そういえば刀鍛冶の里編がある…って、告知があったし、ワールドツアーが始まるって言ってました。
しかも、入場者特典「上弦集結本」は、いつ無くなるかわからないし、しかも、今月はいろいろ予定が詰まっているよね?という会議をして、早速、見にに行こうということで、行ってきました。
人気アニメ「鬼滅の刃」ですが、大人も夢中になるその魅力はなんでしょうか?
鬼滅の刃の大きな魅力のひとつは、敵である鬼にも物語があることです。
特に今回は炭治郎と禰豆子という兄妹に対し、妓夫太郎と堕姫もまた兄妹でした。
炭治郎・禰豆子と同じように「兄妹」関係であるふたりは、妓夫太郎が堕姫を操りながら戦うことができる利点を生かし、炭治郎たちを翻弄します。
しかし、最後は、炭治郎・善逸・伊之助・禰豆子らの連携によって頸を斬られてしまいます。
そして、死の間際、負けた悔しさから「アンタなんかとはきっと血も繋がってないわよ」「お前さえいなけりゃ俺の人生はもっと違ってた」と互いをののしり合います。
そこへ割って入ったのが炭治郎で「仲良くしよう、この世でたった二人の兄妹なんだから…」と諭すと、ふたりは人間だった頃のことを思い出します。
言葉の恐ろしいところは、思ってもいないことを、いとも簡単に口にしてしまえることです。
その『思ってもいないこと』で相手を簡単に傷つけたり、殺したりできることです。
だからこそ、発する言葉には注意をしないといけないのだということを改めて知らされる瞬間でした。
妹を人間に戻すため「鬼殺隊」となって戦う炭治郎と禰豆子。
味方となってくれる人間がいなかったために「鬼」の力に頼るしかなかった妓夫太郎と堕姫。
同じ兄妹でも、ちょっとしたキッカケや環境で結果が大きく変わってしまうことを考えさせられる最期でした。
壮絶なバトルシーンの後に見る回想は、高まった興奮が一気に溢れるようでした
妓夫太郎も、妹を守ろうとしていたのだけは本当で、二人が鬼になってしまうまでの回想は涙なしでは見られません…。
鬼になるしかなかった二人は、炭治郎の言うように誰からも許されないけれど、せめて二人はずっと一緒にいてほしいものです。
最期は、妓夫太郎が堕姫をおんぶしながら煉獄の炎へ歩いて行きます。
ここで兄妹の二人共が人間の姿なのではなく、「人間の姿」と「鬼の姿」なのは、人間だった時と鬼になった後の、両方の業や罪を背負うということなのかな、と思いました。
この『兄が妹をおんぶする』という様が、炭次郎と禰豆子の兄妹と重なるんです。
そりゃあ泣けます。
また『煉獄』というのは、カトリックの価値観で「死者の靈魂が天國へ行く際に通る浄化の炎」という意味らしいです。
もちろん、炭次郎が二人に対して言っていたように、人を殺めて食った事実は変わらないけど、その罪を償うために煉獄の炎に焼かれますが、その先には天國が必ず待っているということなのかもしれません。
妓夫太郎が『心残り』を思う場面で、左右に別れた道が現れます
左手の道が明るく、右手側が暗くなっていました。
このシーンで妓夫太郎は左側に立ち、人間だったころの堕姫、梅は右側に立っています。
ここでは右側が明るく、左側が暗くなっています。先ほどの道の場面とは逆です。
ここで妓夫太郎が梅に対して「俺はこっち(暗い方)に行くから、お前は反対の方、明るい方へ行け」と言いますが、梅が妓夫太郎の背に抱きつき「絶対に離れない!何回生まれ変わってもお兄ちゃんの妹になる!絶対に!」と泣きつく、稀代の名シーンがあります。
これで、兄妹の心が繋がっていた記憶を妓夫太郎が思い出し、妹を背負って歩き出します。
暗いと思っていた道が、実は二人を癒して救う明るい光の道だったのです。
このことに気づいたときに、さらに泣けました。
この『自分で自分自身のえぐれた傷と対峙して、癒す』というのは、正直めちゃくちゃ辛くてしんどいのですが、一番セラピーの効果があるといわれてます。
この一番良い方法を、妓夫太郎と梅の兄妹は選んだのです。
炭治郎と妓夫太郎は妹がともに鬼になってしまったことやその経緯など共通点が多く、炭治郎は同情以上に共感してしまう部分が多かったのかもしれません。
堕姫と妓夫太郎が鬼になったのも、時代や環境のせいで仕方がなかったなぁと思うところもあります。
嫌なことをされたら自分も嫌なことをし返すというのは妓夫太郎の教育。
それは間違っていないと思うも、梅も同じ運命を辿る結果になったことで、後悔が生まれました。
妓夫太郎の梅への愛情がふんだんに感じられる瞬間でした。
続いて『「鬼滅の刃」上弦集結、そして刀鍛冶の里へ』を観る
今回の劇場版は「遊郭編」第十話、第十一話を劇場初上映、さらに「刀鍛冶の里編」第一話を世界最速公開ということでした!
そして、4月から始まる『刀鍛冶の里編の第1話』が描かれるということで、どのような展開になるのかと思ったのですが、そのまんまアニメをくっつけたものになっていたわけなのですが、そんなこと抜きにして、10話、11話は素晴らしすぎました。
劇場のスクリーンに耐えうるだけの映像をTVアニメで放送していた事自体、すごくufotableの技術力の高さを改めて実感しました。
Amazonプライムで見れるからと言って、劇場に行かないのは鬼滅の刃のファンとして、めちゃくちゃ損なんじゃないだろうか?と言っていいでしょう。
それぐらい劇場で見る価値のあるクオリティーになっています。
妓夫太郎との激闘はアニメを見た方ならその迫力は説明不要でしょうが、なんせ劇場ですから音の迫力が凄まじいのです。
特に刀の音が良く、鋼が擦れる音は痺れました。
刀鍛冶の里編も、新章突入といった感じで4月からの放送が待ち遠しくなる内容でした。
特に注目したいのは、無限城のシーンです。
上弦の鬼たちが一同に解するのも注目なのですが、無限城の表現が良かったですね。
どこまでも続く、日本家屋の空間は、まさしく無限で幻想的な映像でした。
鬼滅の刃の新しい展開は、興奮が収まらなかったです。
前回、映画館で「無限列車編」を見られた方は、ぜひ見られてはいかがでしょうか?
さて、明日もがんばりますか。
コメント