自分勝手が自分勝手に見えない理由っていうのは、一体どういうことなんなんでしょうか?

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人は、みんな自分勝手な生き物です。

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しかし、中には自分勝手に見えない人、見なされない人というのがいます。

これは、自分勝手と捉えられるか否かは、関係性に依存するからです。

事象は関係性の中で生じているのです。

以前、「関係性は個々人の主観により規定されるものなのだから、相手が勝手にそう思っているだけ」ということについて書きました。

自分勝手と見られるか否かは関係性によって異なります。

同じ言動でも自分勝手と捉える人もいれば、自分勝手とは捉えない人もいるということです。

ボク自身の体験談

ボクは以前、とあるブラックな社団法人(!?)のお手伝いをしていました。

その社団法人は、10名程度の人が在籍をしていて、保守的かつ割と代表のワンマン運営の団体でした。

そこに、ある在籍している方(以下Aくん)と同時期にはじめたのですが、そのAくんが、ボクはとても自分勝手な人間だと思っていました。

当初、ボクは教えられた仕事を、教えられた手順でこなしていました。

教えられ手順には非効率的と思われることもありましたが、まずは仕事を覚えたいということもあったので、あえて非効率なことにも従っていました。

Aくんは、関わり始めてから、それほど時間が経たないうちに、上記のようにして進めたボクの仕事に対して「非効率的なので、こうしたほうが良いんじゃないですか?」とか、「このやり方だとリスクがあるんじゃないですか?」と言ってくるようになりました。

言うのは別に構いません。

同意できる部分もありましたし。

ただ、思い付きでいってるなと思うこともあったのも事実です

そのうち、それを「この団体をもっと良くしたいと思っている」ということを旗印に、周囲に提案していくようになりました。

時には、ある申請に必要な書類について、求められてはいるが必須ではなく、申請採否に影響しない、これまでは提出していない書類であっても、「ちゃんと揃えて申請するほうが、対外的にも団体がちゃんとしていると思ってもらえる」との理由で用意するよう求めてくることもありました。

ちなみにAくんの本音は、対外的な窓口はAくんが担当していたので、「(対外的な評価も含め、)自分の評価を上げたい」ということだったようです。(これはAくん自身が言っていました)

それにより、周囲の仕事は増える一方、Aくんの仕事量はあまり多くはなかったと思います。

改善案(不平・不満)を毎日、集まった会合の時間内に1~2時間話していても、定時に帰ってましたから。

要は周りを利用して、自分の評価を上げたいとか、自分のやりやすいように変えたいというのが本音だったのではないかと思います

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加えて、その団体は、基本、特別な決まりがあるわけではないのですが、会議という時間の無駄な集まりがありました。

Aくんは様々な理由をつけ、必ず都合が悪いと言って出勤しませんでした。

上記を見れば、Aくんが自分勝手だと感じる人は多々いると思います。

ボクも、口ばっかりで自分勝手なヤツだなと思っていました。

ただ、周囲はそうは思っていませんでした。

比較的ポジティブに捉えられていたようです。

関係性構築力が高いと、自分勝手でもそう見なされない

関係性構築力については、「学校は社学校という世界は、もしかしたら社会の縮図なのかもしれないということを今ごろ気づいた会の縮図」で書いていますので、そちらをご覧いただければと思います。

Aくんが自分勝手と見なされなかったのは、関係性構築力が非常に優れていたからです。

上記した社団法人は、関わる人も少なかったので、明確な役職者というのはいなかったのですが、そこでのキャリアが長い方が1名(以下Bくん)おり、そのBくんが取りまとめ役のような形をとっていました。( ワンマン社長の右腕的存在ですかね )

Aくんの行動を見ていると、まず、そのBくんと良好な関係性を構築し、Bくんから「責任は取ってあげるから、自由にしていいよ」とまで、言われていたそうです。Aくんが自慢気に話していました。

それが、Aくんの自分勝手さを助長したと思います。

人の入れ替わりが激しく、Bくんがダントツに長いキャリアがありましたので、やはり周囲への影響力はありました。

そのBくんのお墨付きをもらっているということで、周囲もそれに影響された部分もあると思います。

また、Aくんは関係性構築力が高いので、周囲とも自分勝手が通るようなAくんにとって有利な関係性を築いていました。

Aくんの能力が高かっただけなのではという意見もあると思いますが、同じ仕事をしている仲間、そして外交の方々からの評価はあまり良くなく、行動力はあるが、自分勝手に仕事を進め、問題が起きるとすぐに対応を上の人に投げる無責任さがあるといったものでした。

実際にAくんが、自分の考えで勝手に仕事を進めたことで、割と大きな問題になることが何度かありました。

頻繁にというほどではありませんが、他の人と比べると多かったんですよね。

それをごちゃごちゃと屁理屈を言って、人のせいにしている場面も度々見られました。

それでも、Aくんの自分勝手は許されていた=自分勝手とはみなされていなかったのです。

結局は関係性に依存するのではないでしょうか?

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自分勝手に振舞っても、関係性によっては自分勝手とは見なされません。

自分勝手と言われる人は、他者との関係性を見直してみると良いかもしれません。

本当は自分勝手じゃないかもしれません。

しかし、他者から見たあなたが自分勝手ということは、他者にとっての事実です。

関係性構築力が低い人にとっては苦しいです。

我々は社会の中で生きています。

社会の中で生きる以上、他者との関りは避けれません。

不快な思いをせず、自由に生きられるかは、他者との関係性が全てと言っても過言ではありません。

さて、明日もがんばりますか。

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