日本語の難しさを知り、言葉の大切さを知ると曖昧な言葉の表現ができなくなるんだなって思う

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日本語は本当に奥深く、曖昧さを有し、それでいて、繊細で美しいと言われています。

日頃、日本語を使っていて本当に感じた視点と、ボクたちは、分からないことを分からないままにしない勉強熱心さって、すごいことです。

そして、何より、日本語の美しさを改めて感じることができます。

日本人って、無意識に日本語を使っているように感じます

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ボクは、海外の血を引いていたからか、いろんな都道府県を訪れる機会があるからか、日本語を「なぜ」という視点がたくさん出てきて、毎日がとても新鮮です。

日本人として日本語を振返り、また日本文化をより理解するためにとても価値のある視点だと思っています。

日本語に限らず、言葉というものは、常に変化し続けています。

本来、誤用であった言葉でも使われていくうちに許容されていってしまっているのです。

海外の友人と話していたら、日本語は世界一曖昧な言語だと言われました

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ちゃんぽん食べながら、そんな会話をしてます

細かいことなのかもしれませんが、日本語というのは「Yes?」or「No?」どっちなんだろ?とわからなくなる曖昧な言葉が多々あるのが実際のところではないでしょうか?

毎日、生活しているのに、クイズとかで出題されるとどっち?と聞き返さなければならに場面に出会うこともあります。

「大丈夫」の意味が分からなくなって全然大丈夫じゃなかったりします

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博多で有名なShinShin天神本店
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大丈夫(だいじょうぶ)とは? 意味や使い方 - コトバンク
精選版 日本国語大辞典 - 大丈夫の用語解説 - 〘名〙 (「だいじょうふ」とも) 立派な男子。ますらお。丈夫をほめていう語。※正法眼蔵(1231‐53)古仏心「いはゆる雪峯老漢大丈夫なり」 〔孟子‐滕文公・下〕 〘形動〙① きわめて丈夫であるさま。ひじょうにしっかりしているさま。ひ...

本来「大丈夫」の意味は

①安心していられる様子
②間違いがなくて確実なこと
③強くてしっかりしていること

こういう場合に使うとされています。

▼病気・怪我の時

Q「 もうお体の方は、大丈夫ですか? 」 
A「 はい、もう大丈夫です 」

▼電車やバスで空いている席に座ろうとする時

Q「 こちらの席に座っても大丈夫ですか? 」
A「 空いているので、座っても大丈夫です 」

安心できる時に一般的に使われるとされているのですが・・・

ここで、日本語の難しさが出てきて混乱するのです

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夜まで語る変なふたり

最近、会話をすると断る時に「大丈夫です」と使われることが多いのです。

▼レストランでコーヒーを飲んでいる時

Q「 コーヒーのおかわりはいかがですか? 」 
A「 はい、大丈夫です 」

▼コンビニの支払いの時

Q「 レシートは大丈夫ですか? 」 
A「 はい、大丈夫です 」

この「大丈夫」はOKでもNGでも、どちらにも捉えられるように使われているので、その時のイントネーションや雰囲気で読み取らなくてはならいのです。

一緒にいる人間でも判断するのは至難の業で非常に曖昧な言葉だな・・・となるわけです。

たとえば、こんなこともあります。

▼ランチのお誘いのメールをしたとき

Q「 ランチに行きませんか? 」
A「 大丈夫です 」

さて、ここで言うならば、どう判断しますでしょうか?

どんな表情をしていて、どんな声のトーンで言っているのかを考えなくてはならないのです。

これがメールであったり、LINEであったりのコミュニケーションチャットツールであったら、どうでしょうか?

この「大丈夫」の使い方は、誤解を招いてしまうのです。

この誤解は、物事を明確に伝えることが苦手な日本人の国民性から来ているのかな?って思います。

ボクは、アメリカ人の祖父がいた家系だったので、家族の中での会話は「Yes?」or「No?」という会話で「どちらでも」みたいな会話が存在しなかったのです。

そもそも「いりますか?」「いりませんか?」と言う表現が家庭の中でなかったのです。

日本的な「 大丈夫です 」と丁寧で優しく聞こえる言葉がなかったのです。

日常会話の誤用が頻発している曖昧な日本語

あなたの周りにおいても、日常においても、こんなことはありませんか?

▼断りの言葉

コンビニのレジでの会話

Q「レジ袋は必要ですか」 
A 誤)「大丈夫です」
正)「いりません」

ランチのお誘いのときのやり取り

Q「今日、ランチに行きませんか。」
A 誤)「大丈夫です」
正)「いいえ、行けません。」

▼許可を得る言葉

誰かにペンを借りる時に使う場合 

誤)Q「 このペンを使っても大丈夫ですか? 」 
  A「 大丈夫です 」
正)Q「 このペン、使ってもいいですか? 」
  A「 はい、いいですよ 」

他にも 日本語には曖昧な言葉が、多々あります。

例えば「 結構です 」「 いいです 」「 そうですね 」などなど。

曖昧な日本語は、確かに、厄介な言葉かもしれません。

しかし、この曖昧な日本語には、日本人の相手に不快な思いをさせてたくない、傷つけたくないという、「思いやりの心」が詰まっているのです。

確かに、曖昧な日本語というのもは、伝えられた側の理解によって、それぞれなので、とても難しい言葉だと思います。

言語というのは、ただ、単語を覚え、文法を学習するだけで、習得することはできません。

その言語が、使われている地域の人たちの習慣、文化も知って初めて、習得することができるではないでしょうか?

沖縄で育ったボクからすると、本当に引っ越ししてからの言葉に困った経験があります。

それのせいか、今では沖縄の方言がまったくお話できない状態です・・・

ある意味、曖昧な日本語を習得することは、生活していく上で、とても意義のあることだと思います。

ぜひ、少しずつでも、理解して、普段使っている日本語の曖昧さを見直すことから、いろんな視点を掴むのもいいのではないでしょうか?

ではでは。

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