ボクには才能がない。
何をやってもダメだなぁ。
そう思って生きてきました。
いやいや、なかなか濃厚な人生を歩んできて何を言ってるんだよ…って話になるんですが…
ま、生まれて記憶がないときに両親が失踪するって、まぁまぁすごいことかもしれません。
育ててくれたのは、いったい誰だよ…ってなると思うんですが、びっくりするのは、実は亡くなった今でも愛して止まない『祖父母』だったのです。
いや、なかなかパンチ効いてます。
今さら、新しい才能を見つけてももう手遅れだなぁ…と勝手に諦めモードに入っていました

だんだん諦めることに慣れてきたときです。
ふとした瞬間にフラッシュバックするんですよね。
- 昔の思い出
- 楽しかった
- 守られていた
- 褒められていた
- 笑顔だった
でも、もう手遅れなんだろうな…って、勝手に思っていました。
そりゃ、ヤンチャして、身体全身に落書きを背負って、好き勝手やってきたわけです。
働く先もなくて、行き場を失うのは当然です。
手遅れだと思うほど、手遅れになっていくんです。
早く伸びた木は、太陽をいっぱいに浴びて、葉を広げます

その影で伸び悩んでいたんですよね。
そう、もう手遅れだって、勝手に思い込んでいました。
でも、ふとした瞬間目に入るんですよ。
木漏れ日の光。
偶然なんですかね?
たまたまなんですかね?
必然なんですかね?
あっ、運命か?
本当に、もう手遅れなんだろうか?って疑問が出たり、入ったりを繰り返しました
だんだん下を向くことに慣れてきたんですよね。
打つ手には何もない…って、勝手に思い込んでいました。
- 力はどこだろう
- 力がほしいんだけどな
- 力はあるんだろうか?
- 力がほしくて仕方がない
- でも、力はやってこない
この繰り返しの毎日でした。
ふと顔を上げたときに見えた景色で何かを気づいたのかもしれません

枯れた木の葉が舞うわけです。
幹が風に揺られて軋むわけです。
じっと、風を受け続けてみました。
枝がしなります。
そこに何気なく蝶が宿るのです。
そっと手を伸ばしてみます。
小鳥が穏やかなハーモニーを奏でます。
木を登ろうとした虫が落ちるわけです。
上を向いた瞬間から、いろんな世界が広がり出したわけです
よし、一生に一度の人生。
自分のできることをやって生きていこう。
そう思った瞬間でした。
枝が伸びています。
葉が生え変わります。
木がジワジワと根を張るわけです。
越冬していた小鳥が舞い戻ってきます。
ボクの才能も、もしかしたら越冬していたのかな?って、振り返ってみると思うのです。
うん、太陽がまぶしい。
遠くまで飛んでたんだなぁ。
じわじわと伸びてきたなぁ。
そんな感じで、ほっと息をしてます。
あと何日かで、2020年も終わりですね。
さ、今日も楽しんでいこう。
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