「人には期待しない」と意識していても、無意識に期待して裏切られガッカリすることがある。
人間関係のストレスというのは、
- やってほしいことをやってくれない
- やってほしくないことをやられる
この2つで発生すると思っています。
誰かに何かを期待して、その期待を裏切られた時にストレスを感じるということです。
期待していなければ「やってほしいこと・やってほしくないこと」は存在しないですから。
つまり、人間関係のストレスを感じないためには、
「人に期待しない」
これだけで解決するんじゃないでしょうか?
「期待しないようにする!」というような根性だけではどうにも改善されないので、もっと具体的な期待しない方法を考えてみました。
そう、わかっていても、なかなか無意識にしてしまっている「期待」に気づくのは難しく、ストレスを感じた時にはじめて「あ、自分は期待をしていたんだ」と気づくんですよね。
①相手に期待している内容をきちんと伝える
期待を止められなければ、期待してることを相手に伝えてリアクションをみる。相手がその期待に応えられるようだったら「やるよ!」と軽く返事をしてくれるだろう。
でも応えられない期待だったら…
「え?なんでやらなきゃいけないの?」
「お前には関係ないだろ。口出しするな」
「まさかー、そんなことするわけないじゃん!」
と、早い段階で期待に応えない意思を知ることが出来るはずです。
まずは自分が期待してることを相手に伝えることから始めてみませんか?
②期待していることは物理的に実現可能か考える
相手に対して過度な期待をしていては、相手が期待に応えようとしたって応えきれないわけです。
- 年収200万円の人に「年収1000万円くらい稼いで、養ってほしい」
- 体重100kgの人に「今より50kgくらい痩せて、きれいになってほしい」
- 結婚もしていない子どもに「早く孫を見せてほしい」
本人に相当の意思があったとしても、段階や順序を考えると期待が大きすぎるわけです。
叶わない期待は確実にガッカリにつながってしまいます。
期待するなら、せめて実現可能なレベルのものを期待したほうがストレスにならない。
③期待を裏切られた時に、自分に直接被害があるかどうか?を考える
期待を裏切られた時はつい「あー!ありえない!ほんとムカつく」と思ったりすることもある。でも冷静になって考えると、その裏切りが直接自分に影響がないことも意外とあるでしょう。
多くの場合、言動の責任を負うのは本人です。
- 良い大学に入ってほしい
- もうギャンブルやめたら?
- もっとうまく生きればいいのに。
それらの期待が裏切られた時、責任を取るのは本人だけです。
例外としては仕事で期待を裏切られること。
これは自分も被害を受ける場合がある。
そのため、仕事に関する「期待」は、「契約」という形でカバーするしかないかと思う。
④誰に対してどんな期待を持っているか?なぜそのような期待をしているのか洗い出す
最初にも書いたように、人間関係のストレスは期待することで発生するものです。
つまり期待をしていない状態であれば、人間関係がらみのストレスを抱えていないことになります。
最近、何か他人に対していらっとしたことがある場合、何かを期待していたということです。
無意識になってしまっていることは、まず自覚することからはじめる必要があります。
過去の「人間関係のストレス」から、自分の他人に対する「期待」の傾向を考えてみると今後に役立つでしょう。
「人に期待しない」という言葉は、とてもドライな感じだが、他人に対して冷たくなるということではないのです。
他人の課題に首を突っ込まず、他人をコントロールしようとせず、自分ができることに徹すること。
それが正しい「人に期待しない」という意味だと思うのですが、みなさんいかがでしょうか?
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