前回、仕事が「できる」人と「できない」人は何が違うのか?を検証してみたということについて書きました。
で、その解決策というか、どうすればいいのかを考えてみました。
その差は、他人を思う気持ちであるということ

シンプルに考えてみれば、他人を思う気持ちを強くすれば、仕事ができるようになるということだったのです。
しかし、そう簡単に実現できることではありません。
前回も書きましたけれど、これは、脳の思考回路の問題で、その人のこれまでの生き方に深く関係しているものです。
息を吸うのと同じように、環境だったり、日常の生活の流れであったり、無意識に身体に染み付いているもので、短期間でこの思考を変えることは非常に困難なわけです。
特に歳をとればとるほど、脳が意味なく拒もうするのが人間という生き物です。
これは、生物的な自己防衛本能で、仕方のない反応です。
だからと言って、決して変われないというわけではありません。
ただ、変わる為にはいくつかの段階を踏んでいく必要があります。
ボク自身が、実際に変化した経験を踏まえて書いてみたいと思います。
①変わりたいと心の底から思うこと
何事もそうですが、意志の強さが行動を変えてくれます。
本人が変わりたいと心の底から思わない限り、変わることはできません。
ここばかりは、周囲がどうこうできるものではありません。
自分で気持ちを強くしていくしかありません。
では、どうすれば、気持ちを強くできるのでしょうか?
②まず感情を認め、そして感情を変える
人は、無意識のうちに失敗しないようにしないように動いています。
ですので、怖い、やりたくない、怠けたい、楽したい、そう考えることは、人間の本能なので防ぎようがありません。
この反射的に出てくる感情があります。
この感情を抑制しようとすることはナンセンスです。
問題はその後にくる感情なんです。
・怖い→今回は止めておこう。
・怠けたい→今日中にやらなきゃいけないけど、面倒くさいから寝よう。
このように、次に現れる感情は行動を決める感情と言われています。
仕事ができる人は、ふたつめに現れる行動を決める感情をコントロールしています。
この感情をコントロールできれば行動が変わります。
ではどうやって、行動を決める感情をコントロールするのでしょうか?
③成りたい人物と一緒に行動する
人は周囲に影響される生き物です。
行動を変えたい時は付き合う人を変えることです。
誰かひとりで良いと思います。
この人のように成りたいという人物を見つけ、その人とできる限り一緒に過ごすことです。
ずっと一緒にいると、その人の行動が目につくようになります。
そして、真似をすることです。
行動の真似をしていくことで、行動を決める感情のコントロール力も自然と身についていきます。この過程が一番重要です。
とにかく一緒に居続けること。
ここは言い訳せず、ただただやり続けることです。
半年から一年続ければ、見違えるように変化している自分に気づくと思います。
④小さなノルマを立て達成する
行動を決める感情をコントロールできるようになると、行動が変わっているはずです。
そうなれば、次はこれまで自分がやったことない事に挑戦すること。
まずは、無理せず、ほんの小さなことから始めると良いです。
1日1回あいさつをする。
朝最初にメールチェックをする。
5分以内にメールを返す。
・・・などなど。何でも良いです。
そして、自分で決めたノルマをクリアした時は大いに喜び、自分を賞賛してあげること。
これを毎日少しづつハードルを上げクリアしていくことで、知らず知らずのうちに自信がついていきます。
⑤挫折、失敗を経験する
ここまでくれば最終段階です。
ある程度自信がついたら、自分の実力より遥かに高いハードルに挑戦することです。
ここで重要なのは、できない理由を探さないことです。
とにかく、どうやったらできるのか、という一点に集中することです。
この挑戦の結果は、成功しようが失敗しようが、あまり気にすることはありません。
むしろ、大いに失敗した方が良いです。
成功したら残念がるくらいの失敗を経験することが大事だと思います。
これでもかというドン底を味わうと良いかもしれませんね。
それが、自分自身を変えるエネルギーになります。
⑥フォローをお願いし、反省し、対策を練る
失敗した後に重要なのが、責任の取り方です。
人に頼ることは恥ずかしいことではありません。
責任を取らず逃げることが一番恥ずかしいです。
失敗したら、自分よりできる人に相談しフォローをお願いすること。
助けを借りるのも1つの能力です。
そして、その人がどう対処するのかをしっかりと学び、自分との違いを知り、次に同じ失敗をしないように対策を練ることです。
あとは挫折、失敗を経験することと、フォローをお願いし、反省し、対策を練ることの繰り返しです。
気づけば、いつの間にか、他人を思う気持ちも芽生えているはずです。
思考や価値観、生き方を変えるのは簡単なことではありません。
大切なのはひとりで変わろうとしないことです。
変わるには誰かの力が必要です。
そこを恥ずかしがらず、借りることができるかどうか。
そして、借りたら感謝し、必ず成果を出して恩返しをすることだ大切です。
この仁義をかいては、誰も助けてくれません。
変化の秘訣は「謙虚」と「素直」だと思う
謙虚な人ほど、周囲が助けてくれます。素直な人ほど成長が早いです。
ボク自身も、この心は忘れないように、いつも自分を律しています。
この心さえ忘れなければ、人は何にでも変わることができる。
そんな心を忘れずに、今日も一日成長したいと思います。
ではでは。
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