すごくいい天気です。
さて、今回は、題名からかましてます。
題名にも書いた『紙一重』です。
なんの紙一重なのか?最後までお付き合いください。
成功者は、成功するべくして成功する
成功者の定義は様々ですが、一般的には「経済的に恵まれ」さらに「社会的に認められている」人を、ここでは成功者と呼ぶことにします。
そして、成功者の定義をするときに、どんなときにも付いて回るのは、「成功は運か?それとも実力か?」というポイントです。
ま、世の中には、【運も実力のうち】と混ぜて考えてしまう時もありますが。
成功者の定義には、様々な意見があると思います。
ですが、ボクの40年間の経験からいえば、これは明らかに「実力」だと考えるのです。成功者は、成功するべくして成功します。
逆を言えば、失敗する人は、失敗するのです。
いろいろな方々を観察すると、それがよくわかります。
「お金」は悪いことをしても、あるいは極端な話、運が良いだけでも手に入りますが(宝くじに当たればよいのです)、「多くの人に認められる」ためには、他者に大きな貢献をしなければならないからです。
換言すれば、「他者に大きく貢献した人」が、お金とそれにふさわしい地位を手に入れるのです。そしてこれは、偶然によるものではありません。
しかし、このような話をすると、「そんなことはわかってるよ」という方がいます。
その通りです。実は、そんなこと皆わかっている。だから、本当は皆成功できるはず。
しかし、現実は異なります。
では、いったいなぜ成功する人は少ないのでしょう?
単に「与えれば良い」というわけではないのです
ペンシルバニア大学教授の、アダム・グラントは「誰が成功のはしごを登るのか」を調査しました。
そして彼は成功のための重要な要因として「ギブ・アンド・テイク」に対する考え方を挙げます。
彼は世の中の人々を、受け取るだけの「テイカー」、貰えばお返しするバランス派の「マッチャー」、そして惜しみなく与える「ギバー」の3種類に分類し、どの人々が最も成功しているかを調べました。
最も成功してたのはどの人々なのでしょう?
人から受け取るばかりの、立ち回りのうまい「テイカー」でしょうか?
いいえ、違います。
最も成功していた人々は「ギバー」、つまり「人に与える」人々でした。
「最も多く受け取る人は、最も多く与えている」というのは真実でした。
では、逆に最も成功から遠いのは、どの人々だったでしょう?
実は、最も成功から遠いのは、どの職業をとっても、これも「ギバー」、つまり「人に与える」人々でした。
意外に思う方も多いかもしれません。さきほどの話とは全く逆ですし、直感に反します。
しかし、エンジニアの世界においても、医学部でも、販売員でも、「ギバー」は成績の最も低いグループに、最も数が多かったのです。
思いやりがあり、人の勉強を手伝い、相手にとって何がベストなのかを常に気を配る人は、「自分」より「人」を優先するため、生産性が低く、成功するどころか、逆に損をしていたのです。
結局、ギバーは、「ばかなお人よし」と「最高の勝利者」の両方に存在する。これは面白い事実です。
では、「ばかなお人よし」と「最高の勝利者」を分かつものは何だったのでしょう。
アダム・グラント氏は本で、このように述べます
「ばかなお人よし」は「自己犠牲的」
「最高の勝利者」は「他者志向的」
自己犠牲的とは、自分の利益を顧みず、人に与え続けることです。
それに対して、他者志向的とは、受け取るより多くを与えても、決して自分の利益を見失わず、いつ、どこで、どのように、誰に与えるかをきちんと考えることです。
従って、「成功するギバー」は、「上司」「取引先」が搾取する人々、すなわち「テイカー」であるかどうかを常に監視し、もし彼らがテイカーであることが分かったら、すぐに彼らとの縁を切り、新しい関係を求めます。
「テイカー」とは、とにかく縁を切れ
この世には「テイカー」がたくさんいます。
例えば「搾取型の経営」をする経営者です。
ボクはそういった経営者の下で働いている人には「すぐ逃げなさい」と言います。
実際に、ボク自身の、取引のある中小企業の中にもありまして、年内で撤退に向かって動いています。
逆に、要求するだけで、会社や一緒に働く人々に、貢献も、感謝もしない社員もたくさんいます。
経営者は、そういった社員を放置してはいけません。
経営者だけではなく、周りの人々も迷惑し、いずれは会社を崩壊に追い込むからです。
逆に、大きく成功したければ「テイカー」を見抜いた上で、この世の多くを占める「マッチャー」たちに対して、「ギバー」として振る舞わなくてはなりません。
もちろん、先に与えるのは、口でいうほど簡単ではありません。
ひょっとしたら、見返りはないかもしれないのです。
しかし、全てにおいてギバーとして振る舞えなくても、心掛けとして考えられることもあります。
例えば、
知人のサービスであっても「友達価格で、割引してくれ」とは言わない。
地元(出身地)のために、進んでさまざまなことを引き受ける。
惜しみなく、他者に称賛を送る。
など、身の回りから「ギバー的行為」を始めることは、誰とっても不可能なことではありません。
ボク自身も、さまざまな役割を引き受けたいと思い、さまざまな会合の幹事を引き受けていたところ、さまざまな方々とのご縁をいただくことができました。
人が集まれば必ず「テイカー」と「ギバー」が生まれる
コワーキングスペースに集う人々を見ていると、アダム・グラント氏の言う通り、「惜しみなく他者に与える人」「付き合う相手を選ぶ人」が、成功することは間違いありません。
しかし、人が集まれば必ず「テイカー」と「ギバー」が生まれます。
そして、中には悪いことに「搾取されてしまうギバー」が出てしまうことものあります。
そうならないよう、ボク自身は全ての「ギバー」が報われる仕組みを、このブログを通じて実現に向けて動いていきたいと思っています。
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